ワイヤレスで超快適、Bluetooth対応FMトランスミッター
Bluetooth対応FMトランスミッター。上部のボタンがペアリング用、側面のボタンは周波数の切替、下部に充電用USBポートがある |
車で音楽を聴く方は多いと思う。筆者の場合、カーナビの内蔵HDD、メモリーカード、CDプレーヤーで音楽再生ができるが、最初はメモリーカードにMP3ファイルを入れて聴いていた。車を購入して2年以上経ってから、重い腰を上げCDから内蔵HDDに録音し、現在は数百曲が聴けるようになっている。
若い頃は新しい曲をすぐに車で聴ける様にしていたが、今は半年に一度くらいしか曲の追加をしていない。それと比べるとパソコンで簡単に更新できるiPodとiPhoneは、頻繁に曲を更新している。仕事でレンタカーを利用するときは、FMトランスミッターを持参するので、自分の車より新しい曲を聴けたりする。自分の車でもライン入力かFMトランスミッターを使えばいいのだが、ついつい接続が面倒で、以前に入れた曲で我慢という状況が続いていた。
iPhone、iPod関連製品を販売するフォースメディアから、Bluetooth対応FMトランスミッターが発売された。一般的なFMトランスミッターは、iPodなどのデジタルオーディオ機器を有線でFMトランスミッター本体に接続し、そこからFMの電波でカーオーディオに音楽を飛ばす方式だが、この製品はBluetoothを使用することでデジタルオーディオ機器とFMトランスミッターの間もワイヤレスとなる。完全なワイヤレスなので、iPhoneを胸のポケットに入れたまま車内で音楽を聴くことも可能になる。
設定は極めて簡単だ。iPhoneの場合、[設定]→[一般]→[Bluetooth]と進みBluetoothをオンにする。次にトランスミッター側のペアリングボタンを5秒ほど押すとiPhone側に登録確認のメッセージが出るので登録を許可すれば設定完了だ。この作業は一度行えば以降は不要となる。後は一般的なトランスミッターと同様にFMの周波数をセットするだけだ。iPhone、iPod touchはもちろん、GALAXY S、Xperia、REGZA PhoneなどBluetooth(A2DP)対応の機種なら使用可能だ。
完全ワイヤレス化は超快適だ。従来は車に乗る度にケーブルをつなぐ必要があったが、Bluetoothのペアリングに要する時間は3~5秒。エンジンを掛け、カーオーディオから音が出る頃にはiPhoneから音楽再生が可能になっている。ワイヤレスなので、車の後部座席の人のiPhoneでも動作は同じだ。助手席や後部座席の人ならドライブ中に細かな曲の変更なども可能となる。
iPhoneで音楽再生をしながら車に乗り込むと、自動的にBluetoothに切り替わりシームレスにイヤホンからカーオーディオに出力先が変更される。車から降りたときはしばらくBluetoothの接続先を探し、しばらくすると再生を一時停止し出力先がイヤホンに戻ってくる。
音質は低音が弱めで、ややシャリシャリ系。カーオーディオの音にこだわりがある方は不満に感じるかもしれないが、そもそもその様な方はFMトランスミッターは使用しないだろう。筆者の様に純正カーナビを使い、聴ければOKという方なら、ワイヤレスの快適さは手放せなくなりそうだ。FMトランスミッター本体には充電用のUSBポートもあるので、長距離ドライブや緊急時はiPhoneなどを充電することもできる。
カーオーディオ(カーナビ)と携帯の機種によっては、Bluetoothで直接音楽を鳴らすことができるが、非対応の機種を使い、筆者の様にカーオーディオ内の曲のメンテが面倒、iPhoneへの結線が面倒というズボラな方にはお勧めの一品だ。
Bluetoothをオンにすると検出が始まる | すぐに検出。登録を押せば完了だ |
この作業は一度行えば、以降は不要だ | 再生中は早送りの横にアイコンが表示される |
アイコンをクリックすると出力先の選択ができる | 車内では特に外す必要もないので付けっぱなしにしている |
対応する周波数は6つ。全て登録したが、実際に変更したことはない | 実際の車内で撮ったキャプチャー画面。internaviはホンダ純正でハンズフリーで使用 |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
BluetoothワイヤレスFMトランスミッター | フォースメディア | 4980円 |
2011/6/15 06:00