デジタルカメラをしっかり「握」るストラップ


E-P1に装着。色は「飴色」を選択。豹柄にする勇気はありません……

 立春も過ぎ、そろそろ散歩が楽しい季節になってきた。デジカメを持って桜を撮りに、といった機会も増えてきていると思う。しかし、デジカメを持って散歩に出かけても取り出すのがおっくうで、鞄の中に入れたまま一枚も撮らずに帰ってきたなんて経験は無いだろうか。特に一眼レフやミラーレス一眼などの大きいカメラでは、その傾向が顕著かと思う。かといってネックストラップで首から吊るすのも大仰だし、服装を選んでしまう。であれば、今回紹介するハンドグリップストラップを選択肢として考えてはいかがだろうか。

 「握」(にぎる)は、カメラ右側に装着するグリップストラップだ。合皮のパッドと本体の間に手を入れて使用する。ストラップの長さを調節して、手を入れたときに心持ちきつくなるくらいにすると安定するだろう。カメラ本体のストラップ釣り金具と底面の三脚穴を利用して装着するが、その方法は写真をご覧いただいた方が分かりやすい。

 一眼レフに装着すると、自然とシャッターボタンに人差し指がかかり、即撮影する態勢に入れる。そのまま移動する時も、ストラップの締め付ける力があるので、手は最低限の力を入れるだけで済むので楽だ。ただ、ミラーレス一眼であるEP-1のように、本体のグリップ部分が無い(薄い)機種では、ちょっとスカスカになってしまう。撮影時も人差し指をストラップ部分から抜いておかないとシャッターボタンが押しづらい。ボディがフラットなミラーレス一眼で運用する際は即応性に欠ける点に注意が必要だ。とはいえ、移動から撮影までの移行時間はネックストラップに比べれば雲泥の差だ。

 これまでにこの手の製品がなかったわけでは無いのだが、この「握」が特に優れているのは、ストラップ部分に、カメラに付属するようなネックストラップを通すための環が付いている点だ。ストラップ固定のために本体の釣り金具を埋めた代わりとなり、ここにネックストラップを通すことで、2つのストラップを同時に利用できる。また、底面固定ネジの下に三脚穴が設けてあるので、そのまま三脚を使用できる。このどちらかが使える製品はあったのだが、両方を満たした製品が中々見つからなかったのだ。加えてスタンダードな黒色から豹柄(!)まで6種類のカラーバリエーションがあり、ドレスアップにも一役買う。しかも1980円と比較的安価なのが嬉しいところだ。春のお散歩のお供にデジカメを持ち歩くのならお勧めしたい一品だ。

底面は三脚穴で固定。さらに穴が設けてあるので、そのまま三脚が使用可能D40に装着。人差し指が自然とシャッターにかかる
グリップのないE-P1では一度指を抜かないと操作しづらいリングにネックストラップを通せば併用も可能

 

製品名製造元購入価格
握(にぎる)カメラグリップケンコー1980円

 

 

(ナカムラ)

2011/3/28 06:00