なんてクリアなヴォイス! マイク内蔵でSkypeにぴったりなウェブカメラ


スタイリッシュな外観
ノートパソコンへ固定したところ。非常に安定している

 「ヤバい! もうこんな時間。それじゃあ会議の続きはSkypeで」――ITが高度に普及・進化した今日、「デジタルネイティブ」という言葉がある通り、イマドキの大学生にとってはサークル活動にIP電話やクラウドなどのテクノロジーを使うことは至極当たり前なこととなっている。けれど、そんな「当たり前」となっているテクノロジーがある日突然、使えなくなったとしたら?

 一週間前、いつものようにサークルの役員会議が長引いてしまい、続きは深夜にSkypeのグループビデオ電話で行うという流れになった。ここまでは普段となんら変わったことはなかったのだが、帰宅後、パソコンの電源を入れSkypeを立ち上げてみたら、自分の顔が映らない。どうにも映らない。デバイスマネージャを表示すると、ノートパソコンの内蔵ウェブカメラに「?」マークが……。その後、再起動やドライバーソフトの削除・再認識を試みるも、うんともすんとも言わない。ついに、1年間筆者の顔を映し続けてくれた内蔵Webカメラくんがお亡くなりになってしまったのである。

 ということで前置きが長くなってしまったが、今回紹介するのは、内蔵カメラの代用として購入したクリエイティブ「Live! Cam Socialize」である。とくに理由があってこの商品をチョイスしたわけでないのだが、長時間のボイス・ビデオチャットを行う筆者にとっては、マイク内蔵という点がポイントとなり購入に至った。ヘッドセットを装着して長時間のボイスチャットを行った経験がある人にはわかると思うが、ケーブルや耳が痛くなることから解放されると、格段に快適な環境を得られるということが再認識できた。価格が価格なのでマイク性能にあまり期待はしていなかったのだが、いい意味でその予想は裏切られた。内蔵カメラとともに使用していたヘッドセットは、パソコンのノイズをかなり拾ってしまう、あるいはエコーが強いといった不満点があった。しかしLive!Camのマイクに関しては、ノイズキャンセル機能が効果を発揮しているようで、大変クリアなボイスを通話相手に伝えることが可能である。会話の相手である友人によると「イエデン」(固定電話)越しに通話をしているような、明瞭な音声になったということらしい。

 撮影解像度は640×480ドットのいわゆるSDサイズなのだが、ビデオチャットを行う上で支障となることは全く感じられない。最近はウェブカメラにもHD化の波が押し寄せていることを購入時の店頭で改めて感じたが、正直、筆者にとっては、HDの撮影解像度がオーバースペックにさえ思えてしまう。むしろビデオチャットに使用しているパソコンはお世辞にも高性能とは言えないモバイルノート(Celeron 743/2GBメモリ/Windows 7)であるため、あまりCPUパワーを消費しないという点は好都合なのだ。

 パソコンへの固定は、カメラ本体と一体となっているクリップを使用する。可動範囲がかなり広範であるため、モバイルノートなどの厚さ1cm未満のディスプレイから、少々厚みのあるデスクトップ用液晶ディスプレイまで幅広く設置することが可能だ。実用性の高いマイクを内蔵した「Live! Cam Socialize」は、ヘッドセット不要でフリースタイルなボイス・ビデオチャット環境を提供してくれる大変コストパフォーマンスの高い一品である。

可動式の固定クリップノイズキャンセリング機能搭載内蔵マイク
製品名販売元購入価格購入店
Live! Cam Socialize LC-SCLクリエイエィブメディア2980円ヨドバシ横浜

 

(こじま)

2011/2/14 06:00