単三充電池利用でUSB充電も可能な新型「eneloop kairo」


パッケージ。今回はシャンパンゴールドを選択した

 2006年に発売されて以来、すでに冬の定番となりつつある「eneloop kairo」に新製品が登場した。いよいよ寒さ本番のこの季節、寒がり自慢では誰にも負けない筆者が、この新しい「eneloop kairo」を使ってみた。

 「eneloop kairo」は、電気の充電で繰り返し利用できるポケットカイロ。これまでの製品としては、専用充電池内蔵で片面発熱のタマゴ型タイプと、単三充電池2本利用で両面発熱の四角タイプが発売されている。今回の製品は、2009年秋モデルである後者のバージョンアップ版だ。

 2009年秋モデルからの改良点としては、「USB充電」「海外充電対応」「発熱温度の上昇」がある。「USB充電」機能では、片側に本体のコネクター、反対側にミニUSBプラグ搭載する変換アダプターが同梱された。変換アダプターは単三電池程度の大きさで持ち運びも簡単。家ではACアダプターを使って充電し、会社などの外出先ではUSBで充電する、といった使い方もでき便利。「海外充電対応」機能では、ACアダプターが100~240V対応となった。

 充電時間はかかるものの、カイロ本体とACアダプターを、単三エネループの充電機として利用することもできる。荷物をできるだけ小さくまとめたい旅行などでは活用できそうだ。気になる充電時間は、ACアダプターなら4時間半。だが、注目のUSB充電ではなんと12時間! もちろんこの充電時間は、残量ゼロから満充電までに要する時間ではあるものの、少々気になるところではある。

 また、単三エネループ利用型では初となる、キャンディカラーの本体も魅力。旧来製品のタマゴ型には女性に好まれるパステルカラーもあったが、単三充電池利用型は、これまでシルバーとブラックだけのラインナップだった。今回はこれまでのシルバーに加え、ピンクとシャンパンゴールドが揃い、寒さの苦手な女性も持っていて楽しくなる。

 もちろん、目当てとなるカイロとしての機能は変わらず健在。約37/40℃の弱/強モード、急速発熱のターボモードを備える。実は、旧来の単三充電池利用型と比べると、弱/強モード時の平均温度が2~3℃上昇しており、寒さ対策としてはより一層強化されていて大変うれしいのだが、反面、連続利用時間が半分程度に減ってしまっている。ここは好みや利用シーンによって分かれるところかと思うが、旧製品がお好みの方はもまだまだ店頭にあるようなので、急いだほうがいいかもしれない。

カイロ本体。角型で、幅は女性の手でも握りやすいよう小さめ同梱品一式。ポーチは電池やUSB変換アダプターも入れられるよう仕切られている
変換アダプターのUSB側変換アダプターの本体コネクター側
弱モードでの駆動時はランプがオレンジ色に点灯。左側は充電用のコネクター強モードでの駆動時はランプが赤色に。右側が電源やモード切替のスイッチ

 

製品名製造元購入価格
エネループカイロ KIR-SL2S三洋電機4032円

 

 

(関根 祐)

2010/1/18 06:00