本日の一品

MagSafeで気軽に取り付けられるAIボイスレコーダー「BOYA Notra」

 日進月歩で成長するAI市場において、現在盛り上がりを見せているのがAIボイスレコーダーと呼ばれるジャンルです。Notta、Plaudをはじめとして、多くのメーカーが録音、自動文字起こしができるデバイスを展開しています。

 今回、2月5日に発売されたBOYA(ボーヤ)のAIボイスレコーダーを試す機会をいただいたので、基本機能や他社製品にない特徴について紹介していきます。

 まずはデザイン。AIボイスレコーダーでは、一般的なボイスレコーダーらしい棒状のデザインやカード型のデザインが主流ですが、BOYA Notraは正方形のデザインを採用。薄く、軽量であるため、Yシャツの胸ポケットなどに入れても違和感がありません。

 何よりうれしいのが、本体にマグネットが埋め込まれているため、対応デバイスにそのまま貼り付けられる点です。カード型AIボイスレコーダーは、専用のケースを使ってスマートフォンの背面に取り付けられるものが多くなっていますが、ケース分の厚みが出るのが難点。BOYA Notraは、薄さを活かした状態で持ち運べるのが魅力です。

 購入時にはマグネットリングが付属するので、MagSafe非対応のスマートフォンに貼り付けたり、パソコンの天面に貼り付けてもいいですね。

 24時間連続録音、365日の待機時間など、コンパクトながら強力なバッテリーを搭載しているのも特徴です。バッテリー残量がわかりにくいという弱点はありますが、週末に充電をするといったサイクルで使っていれば、あまりバッテリーを気にする必要は感じていません。

 マイクはデュアルMEMSマイクとなっており、最大10mの範囲で、360度の全指向性集音が可能とのこと。記者会見といったシーンでよく利用していますが、スマートフォンでの録音と比べると、若干こもったような音声に感じます。内容が聞き取れないほどではありませんが、音質はあくまでほどほどというイメージになります。

 面白いのが、Bluetoothイヤホンと接続することで、電話やWeb会議の音声も録音、文字起こしができる点です。特にWeb会議の音声は、パソコンで録音しようとすると、なぜか無音の動画のみが録画されていたりと、音声のみを抽出してまとめることに失敗するケースがあります(筆者だけかもしれませんが)。BOYA Notraを使えば、安定して録音ができるだけでなく、文字起こし、要約までやってくれるというわけです。

 録音はBOYA Notra本体の右上にある丸いボタンを長押しする、もしくは接続したスマートフォンのアプリから開始できます。録音中はボタン横のライトが点灯するため、思わぬタイミングで録音が強制終了されていたり、そもそもスタートできていなかったといったリスクも低減できます。

 残念ながらリアルタイムの文字起こし機能には対応していないので、録音したデータをあとから文字起こし、要約するスタイルとなります。「自動生成」はAIが内容を分析し、最適なスタイルで文字起こしを作成、「カスタム生成」では使用するテンプレート、AIモデルなどを指定できます。

 AIモデルとしては、ChatGPTやGeminiなどの主要モデルを選択可能。それぞれの特徴も簡単にまとめられているので、好みのAIモデルを使えば問題ありません。

 文字起こしや要約の生成には、録音データにもよりますが、それなりに時間がかかる印象。そもそも録音データを同期したタイミングで勝手に文字起こししてほしいとも感じますが、プランによっては文字起こしできる時間に制限があるので、取捨選択できるようにしてくれているのは、親切なのかもしれません。

 文字起こしの精度はそこそこで、内容を振り返る程度の使い方であれば困ることはありません。他社製品同様、専門用語等に弱い部分は散見されますが、ここはもう少しAIの進化を待つしかないのでしょう。

 要約の完成度も高く、要点をしっかりときれいにまとめられています。マインドマップも作成されるため、使い勝手は十分な印象です。

 筆者の手元ではまだ試せていませんが、アップデートにより録音ライブラリ内の情報を検索できる「ASK AI」という機能も実装されるとのこと。録音内容にまで検索をかけられるのか、ただデータを探すだけなのかによって使い勝手は変わりそうですが、AIボイスレコーダーをうたっているだけに、ここは期待したいところです。

 有料プランとしては、文字起こしが月間1280分まで利用できる「Pro」(月額3000円または年額1万6800円)、文字起こし無制限の「Ultimate」(月額5000円または年額4万円)が選択できます。BOYA Notraをスマートフォンと接続した場合、自動的に無料の「Starter」に登録され、月間320分までの文字起こしができるので、まずは無料の範囲で試すのがいいでしょう。

 本体価格は直販ストアで2万3000円。AIボイスレコーダーとしては標準的な価格です。リアルタイム文字起こしなどは利用できませんが、携帯性の高さやBluetoothイヤホンの音声まで録音できるといった強みに魅力を感じる方であれば、試す価値のあるデバイスです。

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