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もうPS5ナシでもOKな「PS Portal」、“クラウドストリーミングゲーム機”に進化

 PlayStation Portal(以下、PS Portal)。通称PS Portalといえば、ゲームをある程度遊ばれる方なら、「ああ、PlayStation 5(PS5)のリモートプレイ専用機でしょ」と思われるかもしれません。筆者もつい先日までそう考えていました。

 しかし同製品が、2025年11月のアップデートにより、PS5がなくても遊べるクラウドストリーミングゲーム機へと進化したことはご存じでしょうか。

PlayStation Portal(PS Portal)。発売当初はPS5の「周辺機器」という立ち位置でした。

 ご存じない方のために説明すると、まずPS5にはリモートプレイ機能があります。スマートフォンやタブレット、パソコンなどから、自宅LANやインターネット回線を通じてPS5本体に接続し、インストールされているゲームを遊ぶことができる仕組みです(この機能自体はPS4、さらに限定的ながらPS3の頃から存在していました)。

 PS Portalは、このリモートプレイ専用機として2023年に発売された携帯ゲーム機、位置づけとしては「PS5の周辺機器」です。

 高精細なディスプレイを備え、PS5のコントローラー「DualSense」とほぼ同等の機能を搭載。見た目も洗練されており、非常に魅力的なデザインに仕上がっています。

PSP、PS Vita、そしてPS Portal。歴代ソニー製携帯ゲーム機の系譜を受け継ぎつつ進化を感じるデザインです。

 筆者はソニー製携帯ゲーム機のファンで、「PSP」や「PS Vita」も発売後すぐに初代モデルを購入してきました。

 ただPS Portalに関しては、興味は惹かれたものの、「リモートプレイ自体はiPadやノートパソコンでもできるし、必要性を感じない」というのが正直な感想で、購入には踏み切れずにいました。

 その後、PS Portalは2024年11月のアップデートで、ベータ版という形ながらクラウドストリーミングに限定的に対応します。少し風向きが変わってきたと感じつつも、当時は遊べるタイトルがごく一部に限られていたため、購入を決断するには至りませんでした。

 しかしベータ版ということは、いずれ完全なクラウドストリーミングゲーム機になるのでは……と期待していたところ、1年後の2025年11月、クラウドストリーミング機能が満を持して正式実装されました。購入しない理由がなくなってしまった筆者が、すぐに購入に踏み切ったのは言うまでもありません。

両手に持ったときのサイズ感。PS5のコントローラー「DualSense」を2つに割って左右に分けたデザインということもあり、持ちやすく操作感も上々です。
「Steam Deck OLED」と「Nintendo Switch 2」とのサイズ感比較。近年の携帯ゲーム機として標準的なサイズと言えなくもありません。

 PS Portalのクラウドストリーミング機能を利用するには、有料会員制サービスである「PlayStation Plus プレミアム」への加入と、インターネットに接続できるWi-Fi環境が必要です。

 そのため、ゲーム機本体だけで完結して遊べるわけではありません。それでも、PS5本体が不要になったという事実は非常に大きな変化ですし、そもそもサイズ感的にも屋外に持ち出して遊ぶ用途にはあまり向いていないと感じます。

有料会員制サービス「PS Plus プレミアム」に加入することで、毎月提供される膨大なタイトルをクラウドストリーミング経由で遊ぶことができるほか、自身で購入したタイトルも(ストリーミング対応していれば)遊ぶことができます。

 ストリーミング対応と聞くと、「対応タイトルが少なければ意味がないのでは」と最初は不安に思っていました。

 しかし、PS Plusのゲームカタログで提供されているタイトルや、クラシックスカタログに含まれる対応PS5ゲームを直接ストリーミングでプレイできるほか、PlayStation Storeで購入したタイトルも大半がストリーミング対応しており、不満を感じる点はありません。

 遊べるタイトルの多さを考えれば、PS Plusプレミアムの年会費1万3900円を支払って十分に元が取れる内容だと言えるでしょう(遊べる時間が有限なのは悩ましいところですが)。

PlayStationシリーズでおなじみのボタン配置とアナログスティック。PSボタンは左上に配置。タッチパッドは画面を直接タップします。
LR1/2ボタン。ゲームの状況によりトリガーを押す重みがフィードバックとして返る機能もPS5のDualSenseそのままです。

 実際のストリーミングでのプレイ感は、違和感がないどころか、正直なところPS5にリモート接続して遊ぶよりも快適で驚きました。ディスプレイは美しく、サウンドやコントローラーのフィードバックも自然です。

 激しいアクションゲームには不向きという意見も見かけますが、「Ghost of Tsushima」のようなアクションタイトルも、遅延や画面の乱れを感じることなく快適にプレイできました。

何より高精細で美しいディスプレイが最高と感じます。PS5のリモートプレイでは度々発生する遅延も、クラウドストリーミングでプレイしているとほとんど発生せず快適です。

 個人的な事情になりますが、筆者は昨年から二拠点生活を送っています。PS5のある自宅には週末しか戻らないため、積みゲーを消化できずに困っていました。そんな状況で、クラウドストリーミングゲーム機へと進化したPS Portalは、まさに理想的な存在です。

 加えて、自宅ではPS5が子どもたちに占領されがちなので、自分の部屋でのんびり遊べる点も非常にありがたいところです。

 本体は決して小型とは言えませんが、部屋の傍らに置いておき、空いた時間にさっと手に取ってプレイを始められる手軽さがあります。しかもクラウドストリーミングによって、ネットワークの向こう側にある膨大なタイトルへ即座にアクセスできる。この環境は、ゲーム好きにとって一つの理想形と言ってもよいのではないでしょうか。

 最近、ゲームから少し距離を置いてしまっていた方にも、PS Portalはぜひともおすすめしたい一品です。

製品名発売元実売価格
PlayStation Portalソニー・インタラクティブエンタテインメント3万4980円
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