本日の一品
サブモニターに「モバイルモニター」ってどうなの?実際に10インチクラスを買って試してみた
2025年10月23日 00:00
ここ数年、PCデスクでメインモニターにモバイルモニターを組み合わせて使う人が増えています。足りない表示領域を補ったり、常時起動のアプリを置いておく用途が中心なようです。
筆者は解像度5K2K(5120×2160)という、一般的にはサブモニターが不要とされる大きさのモニターを使っていますが、最近は複数のウインドウを同時に使うことが増えてきました。そういった経緯もあり、せっかくなら多くの人がやっている組み合わせを試してみよう!と、今回初めてモバイルモニターを導入してみました。
今回購入してみたのは、VisionOwlから発売されている「XL-105」というモバイルモニター。画面サイズは10.5インチで、同ジャンルのなかではコンパクトに分類される一品です。
モバイルモニターといえば13インチ~15インチクラスのモデルが主流ですが、今回筆者は、5K2Kモニターのサブモニターとして使いたい、外に持ち出す場合でも苦にならないサイズがいいという観点から、あえて10インチを選択しました。
画面サイズが小さいだけあり、本体の寸法も約23.1×16.2cmと11インチiPadより少しコンパクトな仕上がり。
厚さは最薄部約5mm・最厚部でも約10mmで、モニター単体の重量は249gです。背面には75mmのVESAマウントも用意されているので、据え置きでも使えます。
付属品も充実していて、スタンド機能つきの保護カバーや映像出力・USB PD用のUSB Type-Cケーブル、Mini HDMIケーブル、給電用のUSB Type-C to Type-Aケーブルなど、一通りのアイテムが付属。別途アクセサリー類を買い揃えずに済むのは大きなメリットです。
接続は簡単で、映像出力に対応したUSB Type-Cケーブル1本、またはHDMI+給電用USB Type-Cをつなぐだけで自動起動します。
解像度は1920×1200のフルHD+相当で、アスペクト比は3:2。一般的なポータブルモニターと比べて縦に表示領域が長いため、コンテンツを多少の余裕を持って表示できます。ただしドットピッチが細かいため、基本的には125~150%表示で使うことになるでしょう。
スペック上ではスピーカーが搭載され、ディスプレイもHDR表示に対応していますが、どちらも“一応備わっている”といった印象。ゲーム機を接続して遊ぶのでなければ、両機能ともに使う場面は少ないでしょう。
1カ月ほど自宅のメインデスクに設置してサブモニターとして使っていますが、音楽プレイヤーなど「メインモニターに置くとノイズになるが表示はしておきたい」アプリの置き場として有効的に使っています。
1920×1200という解像度とモニターの大きさとのバランスも良く、これであれば「iPadをノートパソコンの横に置く」感覚で使うことも十分可能でしょう。
ただし、ディスプレイがグレア液晶(光沢液晶)になっている点は、人によって好みが分かれるところ。筆者は光の映り込みが気になったため、サードパーティー製の非光沢フィルムを貼り付けて使用しています。
筆者にとって今回が初めてのモバイルモニターでしたが、価格に対しての基本スペックが高く、良い意味で期待を裏切られた一品でした。10インチクラスのモバイルモニターは種類も多くないため、このサイズ帯を検討している人には有力な選択肢になりそうです。
| 製品名 | 発売元 | 実売価格 |
|---|---|---|
| XL-105 | VisionOwl | 1万5999円 |







