本日の一品

木には木を、和には和を しっとりとした漆塗りリストレストで気持ちよく

 自宅仕事部屋のデスクを1枚板のものにしたので、それに合わせて少しずつ周辺アイテムにも木製のものを揃えていっている筆者。次なるターゲットを、キーボード手前に置くリストレストに定めた。

 デスクワーク中に一番手を触れるものがキーボードだとすれば、それと同じだけ触れることになるのがリストレストと言える。ここに何を選ぶかは実はかなり重要ではないだろうか。木製であることは前提として、触れてヨシ、見てヨシなこだわりの素材にしたい。

ダイヤテックの「漆塗りリストレスト 蒸雲塗り(茜雲グラデーション) Mサイズ」

 ということで購入したのが、国産キーボードのFILCOブランドで知られるダイヤテックの漆塗りリストレスト。ただ漆塗りってだけだと見た目に物足りないかも、と思い何やら、うにゅうにゅした模様の「蒸雲塗り」(じょううんぬり)で、デスクの色合いにマッチしそうな「茜雲」、かつ目を楽しませてくれそうな「グラデーション」を選んだ。サイズはテンキーレスキーボードにフィットするMに。

FILCOのテンキーレスキーボードにぴったりのMサイズ
後ろ側から見るとこんな感じ

 伝統工芸的な要素があるためか値段は7000円弱とお高いが、これを選んだのにはもうひとつ理由があって、ロゴなどのプリントや刻印が目立つところになかったからでもある。ECサイトで木製リストレストを探すとだいたいメーカーなどのロゴが入っていてイマイチカッコよくないのだが、FILCOの漆塗りリストレストはロゴ刻印が裏面にしかなく、シンプルなデザインがうれしいのだ。

裏面中央にのみロゴ刻印

 その漆塗りのおかげか、表側はしっとりした肌触り。なでると滑らかながらも模様によるわずかな凹凸が感じられて、仕事中でもなんとなしに時々さすりたくなる気持ちよさだ。裏面には少し厚めのクッションが取り付けられていて、デスクに傷が付くこともない。木という堅い素材ではあるけれど、このクッションが荷重がかかったときに少し沈み込み、手首の負担を和らげる役割も果たしているっぽい。

しっとりとした肌触り、なでると滑らかな凹凸が感じられる
少し厚めのクッション。木製デスクの上では滑り止めの効果はあまりない

 重ければ重いほどいい、という風潮のある昨今のメカニカルキーボードに比べると、この木製リストレストははるかに軽く、その分動いてしまいやすいのが気になるところ。ではあるのだけれど、圧倒的な高級感と満足感でタイプしていなくてもずっと腕を載せていたくなる、そんなリストレストだ。

ちなみにFILCOではないキーボード、たとえばREALFORCE GX1だと高さが少し合わないので要注意
製品名発売元実売価格
漆塗りリストレスト 蒸雲塗り(茜雲グラデーション) Mサイズダイヤテック6800円