本日の一品

充電スピードや転送速度の表示に対応、iPhone背面にも固定可能な多機能USBメモリー

 USBメモリーと言えば、先端にUSBポートを備えたスティックタイプがほとんどだが、最近はボディの腹から横向きにポートが突き出た、T字状の製品もちらほら見掛ける。これはスマホ底面のUSB Type-Cポートに挿すことを前提とした製品で、常時接続したまま使うニーズも少なくないようだ。

 今回紹介するサンワサプライの「600-IPCLED128G」は、まさにそうした性格を持ったUSBメモリーなのだが、ほかの同等製品と大きく異なるのは、本体に液晶画面を備え、さまざまな情報を表示できることだ。

一般的なUSBメモリーと同じスティック状のボディだがコネクターは側面にある
その形状ゆえ、スマホと組み合わせるとジャストフィットだ
2種類の延長ケーブルが付属する
延長ケーブルを利用すると本体をiPhoneの背面に磁力で吸着させられる
本体底面にはUSB Type-Cポートがあり、デバイスに挿したまま充電が行える

 表示できる情報は3つ。ひとつは充電時の電力表示だ。本製品はUSB Type-Cポートを備え、接続したままスマホの充電を行えるが、液晶画面に電力(W)および電圧(V)電流(A)の値をそれぞれ表示できるので、どれだけの速度で充電できているかをすばやく確認できる。USBチェッカーなしでこうした情報を知れるのは便利だ。

充電中は電力(W)および電圧(V)電流(A)の値をそれぞれ表示できる。またその右側には温度も表示できる

 またデータの転送速度も表示できる。USB 3.2 Gen 1など対応のデバイスに接続した場合は「5Gbps」、USB 2.0対応のデバイスだと「480Mbps」と表示される。実効速度ではなくあくまでも規格ベースの速度ではあるものの、デバイス側のUSB Type-Cポートの速度を手軽に把握できるのはよい。

 これに加えて本体の温度も表示する機能も備えている。長時間の読み書きによって発熱が大きくなった時に、しばらく作業を中断して冷却に努めるなどの配慮が行える。

左側には転送速度(5Gbpsもしくは480Mbps)が表示可能。その上にある容量は残量表示ではなく単なる総容量だ

 一方でやや疑問符がつくのが、本体左側の容量表示が残量ではなく、単なるストレージの総容量を表示しているに過ぎないことだ。同じ面の右側には総容量が印刷されているので情報も重複しており、これが残量表示ならばよかったのに、と思わずにいられない。また温度表示の対象がスマホではなく本体側の温度なのも、微妙にひっかかるポイントだ。

 とはいえ、これら一部機能を差し引いても、充電スピードとデータの転送速度が表示されるだけでも十分に便利だ。また、添付の延長ケーブルを用いてiPhoneの背面に磁力で固定できるのも面白い。将来的に後継製品が残量表示に対応すれば、より高い評価を得ることだろう。

コネクターの付け根には段差があり、保護ケースを付けたままでも装着しやすい
製品名発売元実売価格
600-IPCLED128Gサンワサプライ6980円
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