本日の一品

テレビの背後が踊り出す「LEDモニターバックライト」を買った
2025年5月26日 00:00
昨今のゲーム界隈を見ていると、ゲーム体験が高度化するにつれて、視覚や聴覚だけでなく「空間全体で感じる臨場感」が重要になってきているようだ。かつてのディスコやクラブでは、音楽の高揚感と照明の演出が一体化していた。今では、それらとよく似た環境が家庭のリビングやゲームルームでも再現できる時代となってきた。
特に近年は、ゲームのサウンドや画面に合わせてLED照明が自動的に変化する「RGBゲーミングアンビエントスマートライティング」がゲームユーザーに支持されているらしい。ゲームだけでなく、ほとんど音のない静寂の深海ドキュメンタリーや、宇宙の神秘に迫る番組など、光と音が織りなす体験はジャンルを超えて魅力的だ。
そうした中で、よりシンプルで設置も容易な新顔が登場した。LED照明によって空間を彩りながらも、手軽に導入できる点が最大の特徴である。
今回ご紹介する「LEDモニターバックライト」(GRYUA-LBL HZ-2R)は、パソコンモニターだけに限らず、家庭のテレビでも簡単に“映える背面演出”が可能なLEDアクセサリーだ。同シリーズには2モデルが存在するが、ここで取り上げるのは大型モニターやTVに対応するHZ-2Rの方だ。
メーカー公式では55インチ以下のテレビやモニターへの使用が想定されているが、筆者は実際に60インチのTVで問題なく使用している。
HZ-2Rは、ディスプレイの背面に両面テープで固定する方式ではなく、TVやモニターの「上辺に引っかけるだけ」で設置が完了する。構造が非常にシンプルなため、リビングのTVから外して、自室のパソコンモニターへと流用することも容易なのだ。
LEDライトは、単色16色のほか、RGBカラーによる26パターンの点灯モードを搭載。明るさは10段階で調整できるほか、音声に連動して自動的に点灯パターンが変化する「アンビエントモード」も備える。
これは、内蔵マイクで周囲の音を感知し、そのリズムや音量に応じてライティングを切り替えるというものである。たとえば、アクション映画の爆発シーンやゲームのBGMの高まりに呼応して、LEDが脈打つように輝くのだ。
制御はUSB電源ケーブル途中にある有線リモコンと、赤外線ワイヤレスリモコンの2系統。前者には、電源ボタン、LED点灯ボタン、外音受信ボタン、外音感知用マイクが搭載されており、使用頻度の高い基本操作はここで行える。後者ではより詳細な設定が可能で、好みの点灯パターンや明るさ調整をリモートでもコントロールできる。
電源は5V 2AのUSB給電方式。テレビの近くにコンセントがない場合でも、モバイルバッテリーで駆動可能である。筆者は実際にUSBバッテリーを使って設置場所の自由度を高めている。
ちなみに本モデルは、全国のゲオショップ348店舗およびゲオオンラインストアにて購入可能である。公式情報によれば、モニター裏の演出をより気軽に楽しみたい層に向けて開発された製品とのことだ。
確かに、ガチゲーマー向けというよりは、テレビや映画、音楽を“ちょっとだけ特別な空間で”楽しみたいという層にマッチするガジェットである。
なお、小型モデルのHZ-1Rもラインナップされており、卓上モニターや限られたスペースでの使用に適している。
この「LEDモニターバックライト」は、テレビやモニターに引っかけるだけというシンプルな設置構造ながら、部屋の雰囲気を一変させるポテンシャルを持っている。カラーや点灯パターンが多彩で、日常の映画視聴や音楽鑑賞すら、ちょっとした非日常へと変える力を持つ。
実際に使用してみて印象的だったのは、ゲーム中の激しいサウンドだけでなく、国会中継での議員の答弁中にもLEDが繊細に反応していた点だ。思わず画面よりLEDの変化に目を奪われる瞬間もあった。
視覚と聴覚が融合した「空間演出」こそが、本製品の真の魅力であり、静かな部屋でも、テレビの背後が踊り出すような感覚を与えてくれる。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
「LEDモニターバックライト」(GRYUA-LBL HZ-2R) | ゲオ | 3278円 |