本日の一品

トップランドのクリップ式扇風機、他にありそうでない珍しい仕様とは?

 ハンディタイプの扇風機の中で大きなシェアを占めるのが、クリップでどこにでも取り付けられる、いわゆるクリップタイプと呼ばれる製品だ。

 今年筆者が新たに購入したのは、そんなクリップタイプのひとつ、トップランドの「SF-DFP18BK」という製品だ。

外観は一般的なクリップ式
実サイズは写真の印象よりもかなり大きい。背は500mlペットボトルよりも高い

 本製品の特徴は、大きく分けて2つある。ひとつはファンの直径が非常に大きいこと。一般的にファンが大きければ風量は強く、また運転音は静かになる。安価なハンディ扇風機のほとんどはファンのサイズが小さく、風量を「強」にしようものなら凄まじい騒音を発する場合がほとんどだ。

 本製品はファンの径そのものが約20cmと大きいことから、風量はもともと強い上、さらに風量を上げた場合でも、静かな環境をキープできる。

 筆者の場合、枕元に取り付けて就寝時に使うことを前提としているため、本製品のこうした仕様は最適だ。

 もうひとつ、こうしたクリップタイプの製品に珍しい特徴として、バッテリーを搭載しないことが挙げられる。

バッテリーは内蔵しないため駆動にはケーブル接続が必要。USBアダプタも付属する

 バッテリー内蔵であれば、ケーブルを外してあちこちに持ち歩けるわけだが、一方でバッテリーの劣化などによる発火事故の心配もしなくてはならず、また廃棄時の処分も一手間増えてしまう。

 従って筆者のように完全に固定で使う場合、バッテリーはむしろないほうが望ましいわけだが、昨今のクリップタイプの扇風機はそのほとんどがバッテリー内蔵ゆえ、なかなか条件に合った製品が見つからず、探していてようやく見つけたのが本製品だったというわけだ。

 現時点ではまだ使い始めて2カ月ということもあり、長期使用時の耐久性は不明だが、もともとハンディタイプの扇風機はモーターなどの寿命の関係でワンシーズン持てば十分という場合も少なくない。

 本製品が仮に耐久性に問題があったとしても、バッテリーを搭載していないことから廃棄も容易だ。こうした点は製品のメリットのひとつと数えてよいだろう。

本体側のコネクタが独自形状なのはやや困りもの
底部のクリップはポールなどに挟み込むのに適した形状
横から見たところ。デスク上に据置で置くこともできるが安定性には欠ける
ファンの向きは360度変えられるほか上下方向への調整も自在

 逆にネックとなるのは、USB給電でありながら本体側のプラグが独自型式で、汎用のUSBケーブルと交換できないこと。またファンの径が大きい弊害で、本体背面にある運転ボタンに指が届きにくく、正面側からの操作には手間取る点が挙げられる。

風量は4段階、タイマーは4段階で変更できる。ボタンは正面からだとやや押しづらい

 とはいえ風量は十分に強く、運転音も静か、なおかつ筆者が探していたバッテリー非搭載という条件も満たしているため、実際に使っていても満足度は高い。

 タイマー未設定時は10時間でオフになる機能も、就寝時に使う筆者としては有用で、寝苦しい夏に存分に活躍してくれそうだ。

製品名実売価格発売元
トップランド 小型扇風機3980円トップランド
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