本日の一品

壁面コンセントにすっぽりかぶせて6個口に拡張できる専用タップ

 オーム電機の「HS-AK6B-W」は、壁面に備え付けられたコンセントに取り付け、2個口を6個口に拡張するための専用タップだ。以前本連載で紹介した「HS-AK4PBT-W」と同様、壁面コンセントにかぶせるという特徴的な構造を採用している。

コンセントをすっぽり覆うためボディはやや大柄
裏面。2個口のコンセントのうちひとつを本体を支えるのに使用する

 機能自体は一般的な電源タップそのものなので、取り付けたからといってコンセント自体の容量が増えるわけではないが、壁面に取り付けることで脱落を防げるのはメリットだ。いわゆるタコ足配線の場合、ひとつの口に挿した電源タップに別の電源タップを重ねて挿すために脱落しやすくなるが、本製品ではそうした危険が軽減される。

これを壁面コンセントにかぶせるようにして取り付ける
装着完了。壁面コンセントの厚みが壁から8mm以上あれば隙間もできず見た目もよい

 容量は合計1500W。コンセントの向きは、正面に2個口、左に2個口、右に2個口と分配されており、どちらの方向にも配線しやすい。それぞれの口はほこりシャッターを搭載しているのでトラッキング火災の防止に役立つほか、雷サージ軽減素子も内蔵するなどシンプルに見えて機能は多い。

正面に2個口、左に2個口、右に2個口の増設が可能。合計1500Wまで対応する
雷サージ軽減素子を内蔵しているのは利点だ

 構造面でユニークなのは、2個口を6個口に拡張するにあたり、壁面にあるコンセント口の2個口のうちひとつを完全につぶして、本体を支えるのに使用していること。コンセント口がひとつ塞がれてしまうためもったいなく感じるが、前述のようにコンセント全体の容量が変わるわけではないので、そうした意味では理にかなった構造と言える。

前回紹介した「HS-AK4PBT-W」(左)はいわばハーフタイプに相当する
パッケージ。増設用壁タップというジャンルに相当するようだ

 導入にあたっての注意点として、取り付け先の壁面コンセントの厚みが壁から8mm以上なくてはならないことが挙げられる。これは兄弟モデル「HS-AK4PBT-W」にも言えることだが、それ以下だと隙間ができてしまって不安定になりかねない。価格も1000円程度と電源タップと比べてもリーズナブルな本製品だが、購入前にあらかじめコンセント側の厚みだけは確認しておきたいところだ。

製品名発売元実売価格
HS-AK6B-Wオーム電機794円