カードサイズでMagSafe対応、「MOFT 七変化マルチスタンド」

　iPhone 12以降に搭載されている「MagSafe」だが、充電機能ではなく「アクセサリーの取付」に活用している人はまだ少数派だろう。

　ケースをつけない裸のままか、MagSafe対応をうたうケースとの組み合わせでなければ使用できないため、興味はあっても好みのケース・アクセサリーの組み合わせが見つけられずに二の足を踏んでいる人も多いはずだ。

　だが、そんな人にも是非使ってほしいと思えるアクセサリーがMOFTから登場した。

　その名も「MOFT 七変化マルチスタンド」だ。

　七変化というだけあってその使い道は広く、使わないときもスマートに持って歩けるため、スマートフォンのかゆいところに手の届く使い勝手の良さはとにかく多くの人に知ってほしいためご紹介していこう。

オレンジ色のタブと中身の透けるブリスターで質感の高いパッケージ

パッケージ下部を引き出すとスタンドギミックについての解説もあり

　MOFTはこれまでにもスマートフォンやタブレット、ノートPCに貼り付けるスタンドを多数発売しているメーカーだ。

　まるで折り紙のように展開される仕組みを採用しているためスタンドの割に薄く小型で、貼り付けたままでも邪魔にならないスマートさがMOFTのスタンドの人気の理由だ。

　もちろんこれはMOFT 七変化マルチスタンドでも同様で、畳んだ状態ではカードサイズまで小さくなる。

　MagSafeは円だけでなく縦向きにもしっかりと固定できるタイプなので、装着した状態でもズレにくくなっているのも嬉しい。

折りたたんだ状態はカードサイズまで小さくなる

MagSafeは円だけでなく縦にも固定されるのでしっかりと固着できる

　実際にMOFT 七変化マルチスタンドをiPhone 15 Proに取り付けてみたが、MagSafeの磁力も強く、スタンド部分をつまんで持ってみても落下することはない。

　サイズもちょうど良く、iPhone 15 Proの幅よりもわずかに狭いので持ちづらくなるようなことはない。

　唯一の弱点があるとすれば重さだ。

　MOFT 七変化マルチスタンド単体でも90gとかなり重さがあるため、付けた状態でスマートフォンを片手で持つには少々重たく感じられる。

　ただ、重たいと感じてもMagSafeの磁力で取り付けているだけなので取り外しも容易なのが嬉しい。

　先にも書いたようにカードサイズなので普段は取り外しておいてカバンに入れておき、必要なときだけ取り付けるといった使い方をしてもいいだろう。

カードサイズのMOFT 七変化マルチスタンド

MagSafeは縦向きにもがっちり固定されるタイプだ

重さは90gとかなり重たい

重たいので普段は外してカバンに入れておくなどするといいだろう

　実際にスタンド機能だが、まずは基本モードが「3つ」ある。

　MOFT 七変化マルチスタンドを後に開いた状態で、30度～90度の角度をつける一般的なスタンドモードが1つめの基本モードだ。

　ここからさらにスタンドを真下まで広げ開くことで脚立のような状態になり、高い目線で画面を確認できる、言うなれば「脚立モード」が2つめの基本モードだ。

　そしてスタンド部分を180度以上開き、手前側に持ってくることで持ち手として利用できる「自撮り・Vlog」が3つめの基本モードだ。

　個人的には2つめの基本モードの「脚立」が気に入っており、ノートPCの横にスマートフォンを並べて使いたいときに重宝している。

最もスタンダードなスタンドモード

目線の高さまでスマホを持ち上げられる脚立スタンドモード

自撮りやVlog時のグリップとして使うこともできる

　そして「脚立モード」において角度、向きを変更することで3つのモードを利用することができる。

　1つめはスマートフォンを横向きに取り付ける「ビデオ視聴モード」だ。高さもあるため、動画を視聴する際にテーブルの上に置いたスマートフォンをのぞき込むような視聴の仕方にならないためかなり見やすい。

　2つめはビデオ視聴モードから奥側にスマートフォンを倒すことで利用できる「デスク撮影モード」だ。こちらも高さがあることでデスク上を撮影する際に俯瞰した状態になるため、手元の様子を撮影するには便利だろう。余談だが、筆者はこのモードで趣味のプラモデル作成の手元を撮ってみたりして便利に使っている。

　3つめはスマートフォンを縦に取り付け、手前に少し角度をつけて利用する「ライブ配信モード」だ。MOFTいわく「10度前傾させると気になる下アゴがスッキリして写る」そうだ。筆者はライブ配信を行うことがないためその効果は不明だが、ビデオ会議などでも自分の写りが気になる場合には試してみる価値はあるだろう。

動画を見る際はスマートフォンを横にして使うと見やすい

さらに奥に倒せば俯瞰撮影モードになる

前傾させることで小顔効果のあるライブ配信モードになる

　なお、ここまで紹介した通りMOFT 七変化マルチスタンドのスタンド形態は6つある。

　「七変化の七は？」となるが、これは閉じた状態だ。スタンドとして7つのモードがあるわけではない。

　が、MOFT 七変化マルチスタンドの各モードは従来であればかなりかさばるスタンドやロッドを用意しないと難しかった角度や高さを利用できるため、実際は「六変化」であっても満足度は高い。

　栓抜きやナイフなどがひとつにまとまったマルチツールが便利なように、MOFT 七変化マルチスタンドはスマートフォンをより便利に使うスタンドとして、かゆいところに手が届く他の製品にはない魅力がぎゅっと詰まったアイテムだ。