本日の一品

片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルを衝動買い

 パソコンやスマホ、タブレットに関わる周辺の小物は昔から大好きなので、暇があればネットを徘徊して何か面白そうなモノや役に立ちそうなモノを探している。最近は海外のAliExpressで見つけることが多いが、今回はネットニュースで見て国内メーカーの製品をアマゾンで手に入れた。

 巻き取り式のケーブルは今から30年以上前に毎年ラスベガスで開催されていたパソコン関連の展示会で見つけて気に入り、速攻でそれを輸入して当時のThinkPad用の通信モデムのアクセサリーとしてお披露目したのがたぶん日本初だろう。その後イーサネットケーブルや電源ケーブルにも拡大した。

 当初は四角いケーブル収納カートリッジに収納されたケーブルの両端のプラグを同時に引っ張る形式の“両引き”巻き取りケーブルが主流だった。途中から今回の製品と同じように“片引き”モデルが登場した。“片引き”とはケーブル収納カートリッジに巻き取られたケーブルの一方だけを引っ張るという意味だ。

 片側のケーブルだけを引き伸ばす形式なので、ケーブル収納カートリッジは引き伸ばした全ケーブルの中央付近ではなく、いずれかの端っこの方に位置することになる。今回の片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルも同様だ。

 片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルの一方の片引きケーブルを100%引っ張り出すとその全延長距離は最大で90cmだ。ケーブル収納カートリッジをパソコンやスマートフォンなどのデバイス側に持ってくるかUSB ACアダプター側に持ってくるかはその時の使用環境しだいだろう。

 片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルのプラグに近いケーブル部分の15mmほどは、プラグと同色の素材で分厚く保護カバーがされている。カバーされた部分にはプラグに近い側から丸穴が2個、楕円穴が2個の合計4個が連なっている。この4個の穴で、ケーブルの立ち上がり形状がかなりシャープでも、断線することなく柔軟に曲がるように考えられている。

 両引きが良いか片引きが良いかは、使うシーンによって異なるだろう。今回のような片引きの場合はケーブル収納ケースをデバイス側に置くか、USB ACアダプターやモバイルバッテリー側に置くかで多少のメリットデメリットはあるかもしれない。また単なる好き嫌いの場合もありそうだ。

 モバイルPCのように大きなデバイスではケーブル収納ケースはどちら側にあっても大きな違いはないように思うが、スマートフォンのようなコンパクトなデバイスではそこそこ大きなケーブル収納ケースは、できるならUSB ACアダプター側に配置したいと考えるのが普通だ。

 特に、新幹線や飛行機の中で片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルを使う時は、このポイントはかなり重要だ。一般的には足元のACコンセントに挿したUSB ACアダプター側に、ケーブル収納ケースは置きたいと考えるのが普通だ。

 しかし、残念なことに片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルの最大長さは90cmであり、実際に新幹線車内で使おうとした場合には窓側のA席でも90cmという長さはかなり窮屈だ。ここはやはり最低でも120cmの片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルが必要だ。

 もちろん、東海道新幹線の新型車両のN700Sのように全てのひじ掛けにACコンセントのある場合は問題ない。ただその場合は、ケーブル収納ケースが空中ブランコをする可能性が高い。そして運が悪く少し大きな高性能な3ポートPDのUSB ACアダプターとかを携帯していた場合は、ACコンセントとの相性問題も出てきそうだ。

 使うシーンによっては運が悪いと片引き巻取り式USB Type-C to Cケーブルがマイナス要素となる場合がありそうだが、モバイルする場合は定型のケーブル収納ケースに完全に収まるので便利だ。一般的にUSB ACアダプタやケーブル類を持ち歩くにはポシェットなどに収納して持ち歩く人も多い。

 新幹線やスペースの狭い国内線の航空機の一般席などで、かばんから充電に必要なツールを取り出してすぐに充電体制に入るには、移動中の収納を中心に考えたポシェットやケーブルバンドはマイナス要素になることもありそうだ。

 片引き巻取り式USB Type-C to CケーブルとUSB ACアダプター、そしてスマホ本体だけならケーブルバンドもポシェットも不要だろう。まだまだ数は少ないが薄型のUSB ACアダプターならコンパクトさと収納の容易さはより便利になりそうだ。

製品購入元価格
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