本日の一品
長さ調節も自在、片方だけ引き出して使えるリール式のUSBケーブル
2024年2月1日 06:00
リール式のケーブルは、かさばるケーブルをコンパクトに巻き取って持ち歩ける非常に便利なアイテムだ。もっともその反面、伸び縮みさせるにあたってケーブルの両端を同時に引っ張らなくてはならない設計上の制約ゆえ、長さの調節は苦手で、また故障しやすい欠点がある。
オウルテックが販売している「katamaki」は、こうした常識を打ち破り、片側だけを引っ張って伸縮させられるリール式のUSB Type-Cケーブルだ。スタパトロニクスで紹介されていたことで筆者も初めてその存在を知ったこのケーブル、早速購入して使用してみた。
見た目はいかにもリール式ケーブルといった外観のこの製品、ケーブル長は0.9mで、直径およそ63mmのリールに収納されている。リールの直径はやや大きいが、厚みはないのでそれほど気にならない。ケーブルの一端はリールの外周に沿って巻きつける仕組みになっており、こちらは伸縮はしない。長さは約0.1mほどだ。
そしてもう一端については、こうしたリール式のケーブルに共通する、伸ばす時は引っ張り、縮める時はわずかに引っ張ることで巻き取られる仕組みなのだが、両端を同時に引っ張るのではなく、独立しての伸縮が可能となっている。紙パック式掃除機などにみられる巻取り式の電源コードをイメージするとわかりやすい。
ケーブルの両側を引っ張って伸縮させる構造だと、故障しやすさもさることながら、伸ばしたケーブルの中央付近にリール部がぶら下がる格好になるため、それらが重りになってケーブルをピンと張ることができなかったり、ケーブルが脱落する原因になることもしばしばだが、本製品はそうしたことがない。実際に試してみても、使い勝手のよさは一目瞭然だ。
USBケーブルの規格はUSB 2.0、つまり転送速度は480Mbpsが上限で、かつ充電は最大60Wまでと必ずしもハイスペックではないが、大容量のデータ転送には使用せず、またゲーミングノートなどUSB PDでも100Wクラスの充電に使わなければ問題ない。
もっとも現状では転送速度や対応ワット数の問題に加えて、ディスプレイの表示にも使えないことから、コンパクトに持ち歩けるというせっかくの特徴を活かせるシーンが少ないのも事実。将来的にはワンランク上のスペックを持った上位モデルや、LANケーブルなどのバリエーションも見てみたいところだ。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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OEC-CBKRPCC90-OG | 2,180円 | オウルテック |