スマホサイズの両面描けるLCDパネルメモを買った

スマホサイズ・メモはあったけどスマホサイズLCDパネルメモはなかった

　中国のAliExpressで、「Full Screen LCD Writing Tablet」（以降：両面LCDパネルメモと記す）と名付けられた商品を購入してみた。ここ十数年、手書きできるメモパッドが登場してきたが、両面筆記モデルにはお目にかかったことがなかった。

　そして、本製品のもうひとつの特徴は、スマホサイズとも言える縦長モデルであることだ。実は持ち歩きのデファクトサイズとも言えるスマホに類したサイズのLCDパネルメモは今まで意外となかった。6.5インチサイズと記されているがあくまで外形サイズであり有効筆記面積はそれより少さく実測は6.25インチ近辺だ。

実効筆記エリアは6.5インチより小さい。最近のスマホより少し丈が短い

　同梱物は、本体である両面LCDパネルメモ以外には説明書だけ。海外から商品を買うとまだまだ日本語以外の説明書ばかりだが、今回は日本語ページも用意されており安心だ。ちなみに、説明書以上に感動したのはその荷姿。腕時計や高級筆記具などの輸送にも使えそうなエアーマットの封筒だった。

日本語取説も付属。日本までの輸送中のクッション荷姿が素晴らしい

　さて、両面LCDパネルメモの特徴は、その名の通り、両面に筆記できることが筆頭だが、それ以外にも素晴らしい点は多い。

　たとえば、額縁幅が、こうした製品ではお目にかかったことがないほど細い。

　正にエッジレス風の仕様だ。なのでエッジのギリギリまで筆記が可能だ。これは素晴らしい。

両面狭額縁で詳細な文字の書けるのが最大の特徴。背面は消去スイッチの為に筆記エリアは4分の3サイズ

　残念ながら、背面は両面のLCDパネルの”一発消去ボタン”の配置の為のスペースがパネル下の部分に取られている関係で、表面のLCDに比べると高さが4分の3程度の大きさに制限されてしまう。機能上、やむを得ないだろう。

　実際に使ってみると、かなり細かな文字を筆記できる。これまで市場に登場してきた手書きメモパッドが、ある程度、大きな文字を数少ないものの鮮明にスラスラと筆記できることを目指した一方、本製品はより多くの情報を筆記できることを目標にしたのか、という差異のようにも感じる。

　筆記密度の差異は、これら一般的なLCD手書きメモパッドの使用目的にもよるので、購入前に要検討だろう。

　両面LCDパネルメモはしっかりスタイラスを握って鉛筆で紙に書く感じが筆記スタイルだ。従来製品では、反応の良さから、小指が触れてしまい、意図せず筆記したようになってしまう。

　一方、両面LCDパネルメモの場合はこの手の汚れは全く出ない。

　さて最後になったが、両面LCDパネルメモに筆記した文字データやイラストは一回限り。なのでデータとして保存するには、表面を単に写真として撮影するか、スマホのカメラ機能などでドキュメントとして撮影して保存することになる。

ポケットに入るスマホサイズ両面LCDパネルメモは買いだ

　6インチプラスサイズのスマホとほぼ同じ大きさ。スマホと同時に持って歩いても苦にならない1200円前後で手に入る両面LCDパネルメモはユニークな一品だ。