本日の一品
ダラダラやっても叱られないストーリオの”ハンドグリップ”でライブに備える
2023年11月20日 06:01
実はこの年末、何十年振りかで高校の軽音仲間、大学の音楽仲間と一緒に故郷のライブハウスでライブを演る予定だ。
ところが、何十年も楽器から遠ざかっていると5Kg近いエレキベースを担ぐと足腰にこたえる。
これは何としても握力を高校生並みまでは無理としても強化、維持しなければと思うようになった。そんな時にクラウドファンディングに出ていたストーリオ社の木製の”ハンドグリップ”を見つけた。
現在はそのハンドグリップを毎日気が向いたら非定期的に使用して握力を維持しようと努力している。先週のスタジオ練習ではその効果を多少なりとも確認できた。
楽器演奏に限らずダンスもそれ以外のスポーツも全て同じだと思うが、演ろうとする脳の感性とそれに応える指先から手足を含む全身の時差の無いレスポンスが最重要点だ。
その為には、現役時代との脳と筋肉の遅延を改善することが最重要項目だ。専門のジムに通ったり毎日定期的にトレーニングすることは理想的だが分かっていても、それが難しい人は世界にはたくさん居る。
筆者は以前このコラムでご紹介したスノービーチ(ブナ材)で作った”出しっぱ”のウッドダンベルと一緒に木製の”ハンドグリップ”を併用して1カ月後のライブに備えている。
ハンドグリップは製造や機能上の特徴やその利点は後述するが、何よりウッドダンベルと同様、いつでも手の届く場所に”出しっぱなし”にしておいても住環境に自然と溶け込んで違和感のないことが最大・最強の特徴だ。
楽器も同様だがケースに収納したり別室に置いておいたりすると、筆者の様な怠惰な人間は限りなく触れる機会が減り、いずれ全く触れることすらなくなってしまう。
常時、手元に置いて退屈しのぎや時間潰しにいつも触れていたい”手遊びガジェット”の要素は昔なら懐中時計、昨今だとスマートフォンなど多くの手で触れて使う道具には、さまざまな形で取り入れられている。
今回のハンドグリップは新潟県魚沼で取れたブナとイタヤカエデの2種類の特性の異なる木材をハンドグリップの外側と内側に見事に配して一体化している。
握った時に手に馴染むブナの質感と人手による曲げの負荷をはね返すポリマー処理で補強されたイタヤカエデの2つが一体化した均整の取れたウッドアートの様な出で立ちだ。
実際にハンドグリップを握ってみると野生の木の枝を曲げている様なナチュラルな感覚だ。一般的なハンドグリップの素材は丸く曲げた鋼鉄のスプリングと握り手に使われるゴムやシリコンだ。
昨今はスプリングの仕組みに凝った商品も多いが、最終的には金属をベースとするメカニカルな仕組みが一般的だ。鍛えるため専用のハードウェアはまだまだシリアスだ。
一般的に世の中に多い筋トレ目的の”鍛える”為のハンドグリップは20Kg~40Kgの負荷の製品が多い。対して木製ハンドグリップは本体重量は80g前後、握力に対する負荷は5Kgと極めて遠慮がちだ。
鍛える目的で使うハンドグリップと、いつもそばに置いて気が向いたら、ついニギニギしながら触ってグリップ耐久力を維持する目的の差だろう。
現在、筆者は木製のハンドグリップと並行して、4本の指をバラバラに使って握力を強化する、ちょっと特殊な形状のフィンガートレーニングツールを使っている。
金属バネとゴム系の握り手の組み合わせは、一般的なハンドグリップと同様で、中には新品の時から、あるいは経年変化で動作するたびに金属的なきしみ音や摩擦音のノイズの聞こえる製品も多い。
一方、木製のハンドグリップはどういう方法で使っても基本、無音だ。たまに力強く握った時にもブナ材同士がぶつかる心地よい”トン”という音しか聞こえない。オフィスでも自宅の書斎でも、キッチンでもベッドの中でもその静寂性は変わらない。生活に溶け込むハンドグリップなのだ。
実際に木製のハンドグリップを1カ月以上使ってみた感覚は、手の届く範囲に普通に置いておいても、どこにでも馴染むナチュラルな雰囲気。鍛えるという気迫が不要。
もちろんエクササイズやトレーニングの計画など全くなし。気が向いた時に好きなだけだらだら使って良し。いつ止めても良し、またいつ始めても良し。もちろん何か他のことをしながら”ながらグリップ”も自由自在だ。
レガシーな”鍛える”を計画的義務としてしょい込まない、新しい時代の”ながらダラダラグリップ”の価値ある頂点商品だ。
値段は高いが、日本でも最も人口の多い三日坊主の心の開放と腕力の維持を知らないうちに実現してくれる逸品としては、最高のコスパとタイパなのかもしれない。極めて少数限定商品で現在予約受付中だ。
商品 | 購入 | 価格 |
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ハンドグリップ | STORIOオンラインストア | 1万4850円 |