本日の一品

スマホにケーブルレスで接続する「ROBOモバイルバッテリー」を手に入れた

今年の夏にクラウドファンディングでケーブルレスのスマホ直付け充電出来るモバイルバッテリー「ROBOモバイルバッテリー」をプレッジした

 今年の夏に国内のクラファンのMakuakeで応援購入を募集していた「ROBOモバイルバッテリー」と呼ばれる電池容量5000mAhのPower Bank(以降:モバイルバッテリー)を2台応援購入した。

 クラファンにはありがちだが出荷プランが少し遅れ10月初旬に2台の「ROBOモバイルバッテリー」を受け取った。

 今回のモバイルバッテリーの第1の特徴は外形サイズが85㎜と小さいことだ。

 このサイズだと昨今の6インチオーバーの多くのスマホの下部分に接続して充電しながら持って操作できることが大きなアドバンテージだ。もちろん軽い、小さいということは電池にマジックは無いので小容量ゆえ大容量スマホなら満充電は無理ということにもなる。

 そして第2の特徴はモバイルバッテリーの中央にスマホの充電ポートに直接接続できるプラグを装備していることだ。プラグ付きのモバイルバッテリーはそれほど珍しいモノでは無いが従来はmicroUSB、Lightning、Type-Cと3種類のプラグを考慮する必要があった。

 ここ2~3年でAndroid系のスマホの多くがType-C規格に集約してきたことでモバイルバッテリーのメーカー側はLightningとType-Cの2種類のプラグを前提とすればよいことになった。販売予測もコストも従来より遥かに荷が軽くなったはずだ。

 今回のiPhoneがType-C(USB-C)になったことでこれからはType-Cプラグ一本で進めることが出来るのでマーケットが望めば小容量の”急場しのぎ”のモバイルバッテリーはケーブル不要のダイレクトアタッチ方式が主流となってくることだろう。

国内では余り使われない”POWER BANK”が主で”モバイルバッテリー”が従だ。大陸性の雰囲気がする。上面はベストセラーパワーバンクのSharge社のStorm2的だ

 筆者宅に10月初旬に届いたパッケージには大きく”POWER BANK”と書かれており日本以外の市場をメインとして作られ流通しているデバイスの感じがした。プラグ周囲の上面はちょっとお洒落なトランスルーセントで筆者が発売時から愛用しているSharge社のStorm 2に似ている。

 今回の「ROBOモバイルバッテリー」の登場は過渡期であったためにモバイルバッテリーから生えているダイレクトプラグがType-CのものとLightningのものの2種類が提供されている。

 もちろんiPhone 8以降は使っていない筆者はType-Cプラグがメインで本体から生えていてLightningプラグケーブルがストラップ兼用になっているモデルを選択した。本体上部にキャップを被った形で飛び出しているプラグがメインのType-Cだ。

キャップでカバーされたメインのプラグ(Type-C)キャップを外してスマホに充電するタイプだ。重さは実測114gとスペックとほぼ同じ5000mAhのリチウムイオン電池のモバイルバッテリーの平均的重量だ

 ROBOモバイルバッテリーのサイズは85㎜x36㎜x32㎜ 、電池容量5000mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し重量は115gだ。実際に重さをキッチンスケールで測ってみたがほぼ同じだった。

 2019年2月以降に日本国内で販売・使用するモバイルバッテリーにはPSE(電気用品安全法)の認証が必要でROBOモバイルバッテリーは当然取得済みだ。

キャップでカバーされたメインのプラグ(Type-C)キャップを外してスマホに充電するタイプだ。重さは実測114gとスペックとほぼ同じ5000mAhのリチウムイオン電池のモバイルバッテリーの平均的重量だ

 ROBOモバイルバッテリー本体の底面にも付属の説明書にも”PSE取得済み”と記述されている。ところが、いずれのPSE認証マークもなぜか”ひし形PSEマーク”というタイプで一般的に他社が本体に印刷している”丸形PSEマーク”と異なる。理由は不明だが一般的にモバイルバッテリーACコンセント直差し方式でもない限り”丸形PSEマーク”が標準だ。

ROBOモバイルバッテリー本体への充電は付属のUSB Type-Cケーブルで一般的なUSB ACアダプターから行う。充電量はLEDインディケーターにリアルタイムで表示される

 ROBOモバイルバッテリー本体への充電はストラップと反対側のType-Cポートから付属のUSBケーブルで一般的なUSB ACアダプターから行う。筆者のPD系のUSB ACアダプターをいろいろ替えて使ってみたがチャージは普通速だった。満タンになるとLEDインディケーターが100%を示す。

 満充電になったので内蔵バッテリーの残量が15%になったLeitz Phone 2(5000mAh)に充電してみた。

 充電を開始したのが10月5日の16時24分、ROBOモバイルバッテリーの残量がゼロになって充電が停止した時刻は同日の18時13分だった。そしてその時のLeitz Phone 2のバッテリー容量は75%だった。結論から言うと”急チャー”ではなく普通速度の充電だった。

バッテリー残量が15%になった筆者のLeitz Phone 2(容量5000mAh)にチャージしてみたらROBOモバイルバッテリーが残量ゼロになって充電休止迄109分だった。電池容量5000mAhは定格容量にすると3400mAhくらいだろう

 簡単な計算ではROBOモバイルバッテリーが全ての充電量を使い果たすまで109分かかったことになる。

 ROBOモバイルバッテリーは電池容量は5000mAhと表記されているが内蔵のリチウムイオンバッテリーのスペックは約3.6Vなので実際には5Vに昇圧してスマホに充電出来る定格容量は3400mAh~3600mAh程度だと思われる。

 最近のモバイルバッテリーは電池容量ではなく実質電池量である”定格容量”を書くのが普通だと思っていた。

 購入ユーザが電池容量の5000mAhだけを見て過大評価しないか気掛かりだ。ROBOモバイルバッテリー2のプランがあれば電池容量の脇に3,6Vと5Vでの充電時の定格容量(mAh)の記述もやって欲しい。

 筆者がだいぶん前に中国のAliExpressで購入したピンク色の外観のPower Bankが形状的、構造的にはROBOモバイルバッテリーと似たイメージだ。

 しかしROBOモバイルバッテリーは上部を流行のトランスルーセントに変更したり充電・放電のLED表示機能もあり欲しい気持ちにさせるデザインアドバンテージがウリの商品だ。

世界中には同じようなデザインのモバイルバッテリーは多いが何れも昨今の特徴はトランスルーセントとストラップ兼用のサブ充電ケーブル、直付けチャージなのかも……
商品購入価格
ROBOモバイルバッテリーMakuake(終了)6450円(2個)