本日の一品

雑誌の付録・付録が雑誌? のSPACE INVADERS Table Bookを買った

懐かしくて生誕45周年を迎えたスペースインベーダーの折り畳み式テーブルブックをゲットした

 1978年タイトーからスペースインベーダーが発売された。その後アッという間に近所の喫茶店の普通のテーブルがどんどんスペースインベーダーのテーブル筐体に侵略されていくのをリアルタイムで見ていた。それまでもコンピューターゲームと呼ばれる1人遊びや2人遊びは存在したがそれほどの普及はなかった。

 筆者は当時も今と同じで、純粋にゲームが好きというより新しいモノなら何でも好きなミーハーだっだのでいち早く一人遊びのブロック崩しや対戦ゲームもできる壁打ちテニスやピンポンゲーム(ポン:PONG)は大阪のキタやミナミの大きなゲームセンターへの設置を心待ちにして遊びに行っていた。

 もちろん自宅では1975年に発売されたばかりの日本初の家庭用ゲーム機であるエポックのテレビテニスを手に入れて遊んでいた。そんなアーケードゲームの歴史の色を塗り替えたのが初のCPUを使ってプログラミングで開発されたスペースインベーダーゲームだった。

 ゲームのストーリーもそれまでのビデオゲームのほとんどはターゲットを狙って一方的に打つのがゲームの基本だった。しかしスペースインベーダーは違った。なんと敵が集団でこっちに向かって攻めて攻撃してくるゲームだった。今ではごく当たり前のことだが当時はそれが斬新だった。そしてアッというまにビデオゲームのトップに立った。

 そんなエキサイティングな歴史を刻んできたスペースインベーダーが今年45周年を迎える。今も卓上ゲーム機やポケットゲーム機で遊ばれているスペースインベーダー。ユニークなキャラクターイメージは服飾から寝具、バッグ、ステーショナリーにまで侵略してきている。

スペースインベーダーテーブルブックのおまけつきムック。厚さの98%はテーブルブック
テーブルブックを取り去った後の本はわずか数ページだがスペースインベーダー開発者の西門さんのインタビューは製本テープで綴じて保存版にした

 そんな中で今回ご紹介するのは、宝島社が45周年に照準を合わせて販売開始したスペースインベーダーをモチーフに使った折り畳みテーブル「SPACEINVADERS Table Book」(以降:テーブルブック)だ。携帯時や移動時は折り畳んだ分厚い本の様な格好だが、たった3ステップで即組み立てられるのが特徴だ。

折り畳むとコンパクトで自重は実測338gと軽量だ。組み立ては数秒以内。スペースインベーダーの画面イメージの他にカップホルダーとスマホ・タブレットのスタンド溝が用意されている

 組み立てた後のテーブルブックのサイズは33.5×25×13.5cmとなる。テーブルトップまでの高さは13.5㎝だがテーブル下から接地面までの高さは実測11cmくらいしかないので両足を入れるとかはなかなか難しい。どちらかと言えば両足の上にテーブルブックを乗っける感じだ。

 使い方としては自宅や出張先のホテルでベッドに座った状態や電車での移動時に両足の上に固定して使うイメージと床上に置いて和風旅館などでお馴染みの“二の膳”的なイメージだ。しかし二の膳も普通は低くても20cm近くは高さがあるのでテーブルブックはかなり姿勢に制限がありそうだ。

 テーブルブックの上面はスペースインベーダーゲームのスクリーンイメージで真っ黒の背景。そこに陣形を組んだインベーダー(イカ、カニ、タコ、UFO)とビーム砲(移動砲台)、4つのトーチカ、そして現在のスコアやクレジットなどがゲームさながらカラフルな懐かしいイメージで描かれている。

 そしてテーブルブックには実測直径75mm深さ15mmのカップホルダーが1個と10×270×10mmのスマホ及びタブレットを立てるスリットがある。スマホ・タブレットスタンドは背面に傾くようにはできておらず厚さが10mm近いタブレットだと直立することも多く視認性に難ありかもしれない。

 コロナ禍が過ぎ、リモートワークも多くの企業ではひと段落して出勤するビジネスピープルも増加している印象だが、テーブルブックは家の中をあちこち移動して仕事を進めるホームノマドには向いたツールかもしれない。

スマホやタブレットは問題ないが一般的なモバイルパソコンやポメラなどはスペースの大半を占めてしまう

 実際にリモートワークや宅内エンターテイメントを想定してブックテーブルを使ってみたのでそのほんの一部を読者諸兄にもご紹介したい。ブックテーブルでタブレットを使用する場合は前述したように、タブレットの厚さによって背面への傾斜角が大きく変わってしまう。残念ながら明確な対策はないのでブックテーブルを置く両足で角度調整するのが限界だろう。

 またテーブルブックの天板サイズから一般的な13.3インチ程度のモバイルパソコンを載せてしまうとカップホルダーは確実に隠れてしまう。イメージ的にはかなり小さい印象のあるキングジムのポメラでもそこはあまり変わらない。フルキーボードや90%圧縮程度ではほとんど変わらない。

タブレットとミニキーボード、電子ブック系ならドリンクスペースは侵略しない

 タブレットとBluetoothのミニ・キーボードなどのコンビネーションであればタブレットの真正面にキーボードを置くことはできないが、カップホルダーをギリギリ使えそうだ。Amazon Kindle Scribeのような電子ブックリーダーやペン入力機器なら大丈夫だ。

ソファに座って“手ぶらながらタブレット”が最適なようだった

 いろいろ使ってみた結果、リモートワークを無理矢理するブックテーブルではなく本来はソファに座ってアルコールを飲みながらダラダラとYouTubeを見たりするためのアイテムなのだろう。

まずはスペースインベーダー

 スペースインベーダーテーブルブックは1週間が終わった翌日がお休みの夜など制限時間のない自宅でダラダラと過ごしたい時に使うべきテーブルかもしれない。もちろん姿勢よく腰かけた時の両足にはしっくりと噛み合う形状なので電車などで移動中のテンポラリーちゃぶ台にもピッタリだ。

製品名発売元実売価格
SPACE INVEDERS Table Book宝島社2398円