本日の一品

わずか550円、ダイソーのUSB Type-Cハブを使う時に気をつけるべきことは?

 最近のノートパソコンはUSB Type-Cポートの搭載が進みつつあり、それに伴ってUSB Type-Aポートの搭載数は減少している。接続するUSBデバイス自体は今なおUSB Type-Aであることも多いため、いざ接続しようとすると、USB Type-Aポートが足りないといったことがよく起こる。

ダイソーで販売されている。実売価格は550円と格安

 本製品はまさにそうした場合のためのUSBハブで、USB Type-CポートひとつにつきUSB Type-Aポートを4つ増やせる。USB Type-A仕様のさまざまなデバイスを同時に接続できるのはもちろん、ここに複数のUSBデバイスを接続しておき、ノートパソコン単体を持ち出す時は根元から取り外すようにすれば、ひとつずつ抜き差しする手間も省ける。

 アルミ製のボディはスティック状で、4ポートのうち1ポートが先端に搭載されているため、実質3ポート分の長さしかなく、非常にコンパクト。またボディも表裏のないデザインで、どちらの面を上にして使っても違和感がない。見た目のチープさも一切なく、普段使いに適した製品だ。

側面の3ポートはUSB 2.0仕様
先端の1ポートはUSB 3.0仕様。ポート内部もきちんと(USB 3.0であることを表す)青を採用している
本体側のコネクタはUSB Type-C。これをパソコンなどデバイスに差し込む
4ポートハブとしてはコンパクトなボディはアルミ製。ケーブル長は約9cm

 そして何よりの利点が、この製品、わずか550円というリーズナブルな価格で購入できてしまうことだ。海外の実質ノーブランドのメーカー製品でも1000円を切るかどうかといったところなので、550円という価格はなかなかの破壊力がある。最寄りのダイソーで手軽に入手できるのもよい。

USB 3.2 Gen 2x2対応の外付けSSDを先端ポートに接続してベンチマークを取ってみた。転送速度は928MB/s
側面ポートに接続した時の転送速度。USB 2.0ということで桁違いに遅く、わずか40MB/sしか出ない

 そんな本製品を使うに当たって一点だけ注意したいのが、USB 3.0対応なのは先端の1ポートのみで、ほかはUSB 2.0仕様であることだ。これはパッケージにもきちんと明記されているのだが、ポータブルHDDやSSD、USBメモリなどのストレージを側面の3ポートにつないでしまうと、本来のパフォーマンスを発揮できず、転送速度は数十分の1に下がってしまう。

USB Type-A仕様の兄弟モデル(右)も同時発売。店頭では両者が必ず横に並んでいるので、間違えないよう注意だ

 こうしたことから本製品は、複数のストレージを接続するのではなく、ストレージは先端のポートに1台だけ、側面の3ポートにはマウスやキーボードなど、速度を要求されないUSBデバイスを接続するのが、正しい使い方ということになる。こうした用途をきちんと見極めれば、同時発売のUSB Type-A仕様のハブとともに、お値段以上に活躍してくれるはずだ。

製品名発売元実売価格
薄型Type-Cハブ(USB4ポート)大創産業550円