本日の一品
イマドキのエアコンのスマート機能はどんなもの? 無線LAN対応エアコンにした
2023年6月28日 00:00
リビングのエアコンが故障してしまったようなので、夏本番が近づくこのタイミングで迷っているヒマはない! と思ってさっさと家電量販店に行って購入してきた。おかげで3日後には設置工事が完了し、快適さを満喫している。
購入したのは富士通ゼネラルの「nocria Wシリーズ」。最上位モデルではないが、イマドキのエアコンらしく、ちゃんとスマート家電的な機能もオプションで用意されている。メーカーのプレゼントキャンペーンでそのオプション機能を使えるアイテムを手に入れられたので、さっそく試してみることにした。
このエアコンをスマート化するためには、別売の専用無線LANアダプター「OP-J03DZ」なるものが必要。実売価格は5000円前後だ。エアコン本体側に取り付ける箇所があるので、そこにこれを差し込むだけでいい。差し込む際には表裏に気を付ける必要はあるけれど、特に難しいところはないので、ユーザー自身の手で簡単に装着できるはず。
無線LANアダプターを取り付けたら、今度はスマートフォンアプリで初期設定していく。専用の「nocria」アプリをダウンロードし、まずはユーザー登録してアカウントを発行。それから無線LANアダプターに貼付されているQRコードを読み取り、エアコンのリモコンも操作しつつ、宅内無線LANネットワークに接続する。なんとなく手順が多いなあ、と感じるけれど、アプリからエアコンを操作できるようになるまで時間にしてみると10分くらいだろうか。
アプリからできることは、「nocria W」シリーズでは、エアコンの電源オンオフや運転モード(冷房、暖房など)の切り替え、風量の変更といった基本的な操作になる。ほかにも電源オンオフのタイミングを曜日と時間で指定できるスケジュール機能や、電気代の概算を表示する機能があり、複数のnocriaシリーズのエアコンをまとめて管理することも可能。もちろん宅内の無線LANが届く範囲で操作できるだけでなく、モバイルネットワークを通じて遠隔操作するのもOKだ。
かつては遠隔からだとエアコンのオフはできてもオンはできない、みたいな時代もあったが、近年は制限が緩和されている。アプリのインターフェースもちゃんとイマドキの見た目、使い勝手になっていて、「家電メーカーのアプリといえばガラケー時代のUI」みたいなことが少なくなかったのも考えれば、隔世の感があるような……。Amazon Alexaにも対応しているので、スマートスピーカーなどから音声で操作も可能だ。
無線LAN機能を内蔵していることで、エアコンを直接、ほぼ確実にスマートフォンなどから操作できる、というのはメリットである一方、当然ながらほかのIoT機器との連携が(Alexaを除けば)しにくい点は、弱いというか、仕方のないところか。
従来の無線LAN機能のないエアコンをスマートフォンから操作したい場合、代わりに汎用的な赤外線リモコンデバイス(スマートリモコン)とその専用アプリを活用するのが一般的だ。機器登録の手間がかかるとか、赤外線が届きにくいとか、機種によっては操作がうまくいかないとか、いろいろとデメリットはありながらも、統一的な専用アプリを使うので他の家電やIoTデバイスと連携はしやすい、という利点はあった。
が、今回のようにエアコン単独でスマート化していると反対に連携性は失われてしまう。なので、ほかと連携したいときはあえてスマートリモコンを併用し、従来型のエアコンと同じような使い方もできるようにするのがいいのかもしれない。つまり、もしスマートなエアコンにしたとしても、今所有しているスマートリモコンが即座に役に立たなくなる、なんてことにはならないわけだ。どちらも活かしつつ、スマートな家電ライフを送っていきたい所存である。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
OP-J03DZ | 富士通ゼネラル | 5000円前後 |