本日の一品

シャープペンシルのような書き心地に変えてくれる「エレコム Apple Pencil 専用 交換ペン先 TIPAP04CR」

 Apple Pencilはすばらしい。描画時の精度が高く、紙と同じような感覚で描画できるから、思考をまとめるためのメモや図をパパッと書ける。校正の赤入れをする際も、余計な文字にまで訂正線を引いてしまうということがないため、ストレスがない。

 とはいえペン先が太い。細い線を描けないわけではないけれど、太いから描画している線が見えづらい。

 どうせいつかは摩耗して交換するのだから……と交換ペン先を探していたところ「エレコム Apple Pencil 専用 交換ペン先 TIPAP04CR」(以下、TIPAP04CR)がAmazon新生活セールの対象製品になっていたので購入してみた。

 なお、レビュー環境は、iPad Pro 12.9インチ 第4世代とApple Pencil 2、ディスプレイには光沢ありの保護ガラスフィルムを貼付している。

「エレコム Apple Pencil 専用 交換ペン先 TIPAP04CR」。2個入なので家人とシェアした

 TIPAP04CRは、純正のペン先と異なり、全体的に透明だ。透明の円錐の先に金属の極細チップが埋め込まれている。製品サイトによれば、これは銅製素材。「iPadの液晶画面を傷つける恐れがあるため、必ず液晶保護フィルムを貼ってご使用ください」と注意書きがあった。

 ペン先は細くてなめらか。金属チップ以外のパーツがクリアなので、ピンポイントで描画したい場合でも、間違いを減らせそうだ。

非常になめらかなペン先。引っかかりが欲しい人にはもの足りないかも?
純正のペン先との比較。TIPAP04CRのほうが明らかに細い

 「とはいえ、純正の精度には負けるじゃろ」と予想しつつiPad Proのお絵描きアプリ「Skitch」を立ち上げて、「ペン」ツールで一本線を引いてみた。

純正のペン先で描いたもの。ペン先とストロークの間にほとんど差が見られない
TIPAP04CRで描いたもの。こちらもほとんど違いを見つけられない

 意外なほど、純正ペン先とTIPAP04CRで描いた場合の「差」を見つけられなかった。むしろ、TIPAP04CRのほうがペン先が細く、道具として使い慣れているシャープペンシルに近い書き心地(引っかかりの有無はここでは問わないこととする)で扱いやすいと感じた。

 では、精密さを必要とするあみだくじを描いたらどうなるだろうか。

左がTIPAP04CRで描いたもの。右は純正のペン先を使ったもの

 どちらも、縦の線に横の線をピタッと付けて描くことができた。これなら「ほらここ、スキマが空いているから行かなくてもいいんだよ」とイチャモンをつけられることもなさそうだ。

 ストロークとペン先の間にほとんど差がないため、写真のトレースもお手のものだ。

猫の写真をトレース。根気さえあれば、毛並みの一本一本までなぞることができそうだ

 レビューでは、「寝かせた状態での描画ができない」というものもちらほらと見かけたが、少なくとも筆者の環境においては、そのようなことはなかった。

画家がやるように、かなり寝かせて描いてみたが、しっかりと描画されている

 金属チップ以外が透明である、というのが描画時のアドバンテージになるのでは? と思っていたのだが、Apple Pencilの軸から出ている接続部がじゃまになるので、描いているものがそれほど見えるわけではなかった。スケルトンというところでテンションが上がるので、それはそれでよしとしよう。

期待していたような「透け」はなかったが、カッコいいのでテンションが上がる

 純正のペン先が摩耗してきてしまった、今のペン先では太くて書きづらい、と考えているのであれば、ひとつ試してみてはどうだろうか。

製品名発売元実売価格
エレコム Apple Pencil 専用 交換ペン先 TIPAP04CRエレコム2318円
Amazonで購入