本日の一品
意外と希少な存在のモバイルモニターを購入、安心感と汎用性の高さが決め手!
2023年4月26日 00:00
数年間、モバイルモニターを探し回っていた。しかし、選べなかった。ECサイトで「モバイルモニター」を検索すると、よくわからないメーカーの安価なものから、よくわからないメーカーの高価なものまで、それこそ数え切れない種類の製品がずらりと表示され、どれを選ぶべきなのか判断がつかなくなる。そこにあるユーザーレビューなんか見てしまったらさらに泥沼だ。賛否両論ばかりでさらに悩みを深めることになってしまい、結果、疲れてブラウザを閉じてしまうのである。
ただ、仕事柄以前からモバイルモニターを借りて試すことが多々あり、ここならきっと間違いない、というメーカーは自分のなかにあった。台湾メーカーのGeChicだ。一般ユーザー向けには「On-Lap」シリーズのモバイルモニターで知られる同メーカーの製品は、際立った特徴があるわけではなく、どちらかというと無難な仕様のモデルが多いのだが、かえってその分安心して使える。ただ、ほかよりちょっと値段はお高めだ。
そんなGeChicから16.1インチのモバイルモニター「On-Lap M161H」が最近になって発売され、「あっ、これでいいじゃん」となってついに購入ボタンをポチった。16型クラスはモバイルモニターとしては少し大きめだが、狭額縁なつくりで、シンプルな外観。映像入力はUSB Type-Cと通常サイズのHDMIポートの2系統で、端子が背面側で上向きになっているため、ケーブルの取り回しで余計なスペースを取らなくて済む、というのがいい。
ちなみにこの通常サイズのHDMIポートを採用している、というのが決め手の1つでもあった。モバイルモニターで採用している例が意外と少ないからだ。Micro HDMIやMini HDMI採用の機種は多いが、特に前者のMicro HDMIは何度も抜き差ししていると緩くなり、接触不良を起こしやすくなる場合があるため、できれば避けたい。変換コネクターの利用が基本となるのもネックだ。耐久性や接続性を考えると通常サイズのHDMIポートは筆者の中では必須。加えて簡単に使えるUSB Type-C接続も可能なもの、となると選択肢は限られ、その意味で「On-Lap M161H」は貴重なモバイルモニターなのである。
それと、モニターアームなどでも使えるようにVESA対応であることも重視していた。「M161H」本体のみではモニターアームに取り付けられないが、オプションの「M16 VESA 75 アルミ合金ブラケット」を追加することで市販のモニターアームに取り付けられるようになるので、一応その点もクリアしている。HDMIポートも含め汎用性が高く、16インチクラスの大きさなのに、GeChicにしてはリーズナブルな実売価格約3万円というのはなかなかに魅力的ではないか。
フルHD(1920×1080ドット、60Hz)の解像度は無難オブ無難という感じではあるけれど、筆者が想定している用途であれば十分。メーカーからパソコンをお借りしてセットアップしたり、テストしたりすることがたびたびあるのだけれど、普段仕事で使用しているモニターに接続するのはスペースなどの都合から難しいので、そういうときに使うものとして、設置も片付けも簡単なモバイルモニターが欲しかったのだ。今のところその役割は完璧に果たしており、満足度の高い買い物になったなあと思っている。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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On-Lap M161H | GeChic | 3万2800円 |