本日の一品

8480円で“ほぼスマートウォッチ”として使える「OPPO Band 2」

 オウガ・ジャパンが1月27日に発売した「OPPO Band 2」を使ってみました。このスマートバンドの最大の利点は価格。そこそこ大きいディスプレイを搭載し、パッと見はスマートウォッチの印象ですが、なんと8480円。されど、血中酸素レベルを測定できたり、ワークアウトモードが100以上あったり、バッテリーが最長14日間持ったりと、機能も充実しています。Androidだけでなく、iPhoneとペアリングして使うこともできますが、筆者はOPPO Find X3 Proとペアリングして使いました。

筆者はOPPO Find X3 Proとペアリングして使った

 OPPO Find X3 Proとのペアリングは、スマホにインストールした「HeyTap Health」アプリを用いて、あっという間にできました。そのまま使い始められますが、初期設定では、心拍数や血中酸素レベルなどの自動トラッキングはオフになっています。電池持ちよりもヘルスケア機能を重視する人はオンにしておいたほうがいいでしょう。

「HeyTap Health」アプリのトップ画面
心拍数、ストレス値、血中酸素レベルのモニタリングは設定が必要

 重さはバンドを付けた状態で約33g(筆者の計測では34gでした)。ケースがポリアミドで、バンドはシリコン。高級かチープかで言えば、チープな質感ですが、いい意味でカジュアルな印象で、軽やかな装着感。腕に巻いたままで運動しても、眠りに就いても気になりませんでした。カラバリは「ライトブルー」と「マットブラック」から選べます。筆者が使った「ライトブルー」はケースがシルバーで、バンドがツートーン。好き嫌いはあるかもしれませんが、個人的には気に入りました。

軽い装着感で、画面の見やすさも良好
バンドは一般的な穴留め式

 スマートバンドは細長いディスプレイを用いて小型・軽量化を図る機種が多いのですが、OPPO Band 2は約1.57インチ(402×256ピクセル)の有機ELディスプレイを搭載。メニューや通知が見やすく、タッチ操作もしやすく感じました。

スマートバンドの中では画面が大きめで、タッチ操作がしやすい

 下方向にスワイプするとクイック設定、上方向にスワイプすると通知、右方向になぞるとメニュー、左方向になぞると「アクティビティ」「睡眠」「心拍数」などのヘルスケアアプリを表示できます。ケースの左右にボタンはなく、手のひらで画面を覆うと画面がオフになり、再びタップするとホーム画面が表示されます。

スマホと同じように操作できるクイック設定パネル
通知やメッセージは比較的大きな文字で表示されるので読みやすい
メニューの先頭は「ワークアウト」
ヘルスケアデータは素早く確認できる

 OPPO Band 2はマイクとスピーカーを搭載していないので、音声通話や音声操作には対応していません。突然音が鳴ったりする心配はないので、むしろ使いやすいと思う人もいるかもしれません。アラームを設定した場合や、スマホが着信した場合はバイブでわかる仕組みです。

 ワークアウトモードは「屋内ランニング」と「屋外ウォーキング」を使ってみました。使い勝手は一般的なスマートウォッチやスマートバンドと同様。目標を設定することもでき、運動中に目安となる数値に達した場合にバイブで知らせてくれる機能もあります。

ワークアウトモードには「テニス」や「バドミントン」もある
モードを選択して「GO」をタップするだけで計測が始まる。なお、ウォーキング中に立ち止まると自動で一時停止し、再び歩き始めると計測を再開する機能も備えている

 なお、GPSを搭載していないので、ランニングやウォーキングのルートを記録するには、ペアリングしたスマホを持って、「HeyTap Helath」が起動している必要があります。

屋内ランニングをして記録された画面
屋外ウォーキングをして記録された画面。GPSは搭載していないが、ペアリングしたスマホを携帯していれば、歩いたルートも記録できる
ランニングは「イージーラン」「脂肪燃焼ラン」「耐久ラン」「インターバルラン」から選んで、距離を選択し、提案されたプランで走ることも可能

 日常生活で便利に思えたのは、睡眠のトラッキング。軽いので、腕に巻いたまま寝ても違和感がなく、スマホをそばに置いて寝ることで、いびきも聞き取ってくれます。自分の睡眠の質を客観視でき、快眠への意識が向上しました。なお、iPhoneでは、いびき測定はできないとのこと。

睡眠をモニタリングした結果の例
いびきの時間や血中酸素レベルも測定され、呼吸障害のリスクがわかる

 ほかには、「天気」「アラーム」「タイマー」「ストップウォッチ」「メディアコントロール(音楽再生)」「スマホを探す」といった機能を搭載。カメラのリモートシャッターや、メッセージに返信する機能などはありませんが、8480円という価格を考えると十分といえるでしょう。なお、iPhoneは「メディアコントロール」と「スマホを探す」には対応していません。

 バッテリーは200mAhで、「軽度の使用で14日間、中程度の使用で10日間、重度の使用で5日間」を見込めるとのこと。筆者は「心拍数の追跡」を「6分ごと」に設定し、血中酸素レベルの定期的トラッキング」をオンにして、1日1時間程度のウォーキングを行い、睡眠時にも着けていました。結果、1日に減る電池は12?13%程度だったので、充電は週に1回で済みそうです。

USBケーブルの充電アダプタは、マグネット式で安定して装着できる。約5分の充電で1日使えて、約60分でフル充電できる
文字盤のデザインが多彩で、自分のお気に入りの画像を背景にすることも可能

 OPPO Band 2は8480円という安さながら、スマートウォッチに近いデザインで、腕に着けているだけで健康状態を確認できます。初めてスマートウォッチやスマートバンドを使う人にはうってつけで、使ってみると「これで十分」と長く使い続けることになるのではないかと思います。

製品名発売元実売価格
OPPO Band 2オウガ・ジャパン8480円
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