本日の一品

スマホ連携できるようになった「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ エス」で忙しくても本格コーヒーを味わう

 目が覚めたらすぐにコーヒーを飲みたい。朝食と一緒に味わいたい。仕事に行き詰まったとき、行き詰まっていないときでも、コーヒーを飲みたい。

 時間があれば、挽いていない状態のコーヒー豆をミルでゴリゴリと少し粗めに挽き、よく温めたドリッパーをこれまたよく温めたマグの上に置いて湯を細めに注ぎ入れる。

 しかし、いつでも時間があるわけではない。そんなときに便利なのが、ネスカフェのコーヒーメーカー「ドルチェ グスト」なのだ。水をタンクに入れておき、コーヒー粉の入ったカプセルをセットして、湯量を調節し、抽出ボタンをタップするだけで、3分ほどで“うまいコーヒー”ができてしまう。後片付けもかんたんだ。

水をタンクに入れておき、カプセルをセットする。カプセルホルダーの蓋を開けると、自動的に電源が入るようになっているので、電源のオン・オフを気にする必要はない。また、抽出中に水が足りなくなっても、タンクに追加すればOK

 そんなわけで、10年近く前からドルチェグストのお世話になっているのだが、最新機種の「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ エス」(以下、ジェニオ エス)ではスマホ連携が可能になった。

 もちろん、カプセル、水、マグカップのセットまでスマホでできるわけがないので、その場にいる必要がある。「じゃあ、スマホ、必要ないじゃん」と考えるだろうが、それは早計だ。

 というのも、ドルチェ グスト専用カプセルは26種類もある(執筆時)。そしてこれらカプセルにはそれぞれ適量の湯量がある。宇治抹茶では110mlだが、レギュラーブレンドでは120ml、モーニングブレンドでは300mlといった具合だ。

筆者宅では、だいたいいつもこれぐらいカプセルの種類や数を在庫として持っている。定期購入分が切れそうになっても、近くのスーパーで購入できるので安心だ

 面倒なのは、カプセルをセットしたら、センサーで種類を読み取って、自動的に適量の湯で抽出する……のではなく、カプセルのフタにある表示をチェックして、湯量を設定しなければいけないことだ。スマホ連携させておけば、アプリからカプセルを選ぶだけで、自動的に適量の湯で抽出できる。

 とはいえ、これだけではやはりタッチ操作のほうが早そうだ。しかし、スマホとの連携で得られるメリットは“これだけ”ではない。

 たとえば、カフェオレは濃いめのほうが好き、という場合、自分好みの抽出量をアプリに記憶させておける。「レギュラーブレンドは120mlが適量ってあるけど、180mlがいいな」「牛乳で割るから、100mlがいいな」などの好みを「マイレシピ」に登録できるのだ。「いいな、と思ってた湯量ってどれくらいだっけ?」といちいち考えたり思い出したり、「いや違~う!」などと朝から暴れずに済む。

 「ミルク割り」「たっぷりめ」「濃いラテ」など名前を自由につけておく。カプセルの種類はアイコン表示されるので間違えることはない。

筆者のネスカフェアプリの「マイレシピ」画面。これといって奇抜な名前をつけているわけではないし、水の量を多めにする程度でほぼ標準のレシピで淹れている

 また、アプリを使って淹れると、1杯ごとに10ポイントのネスカフェポイントが貯まる。1杯ごとに挑戦できるスロットで、追加の10ポイントをもらえることもある。ポイント数に応じて、カプセルタワー(ドルチェ グスト専用カプセルをステキに見せ収納するアイテム)やガラス製マグカップやラテグラス、そのほかオシャレテーブルウェアやスイーツなどと交換できる。コーヒーを飲んでいるだけで、いつかは祇園さゝきのパウンドケーキが食べられるようになるのだ。

割とよく当たる。朝から気分が良い

 さて、ジェニオ エスとスマホとの連携だが、少しわかりづらい。本体をコンセントと接続した状態で(でも、電源は入れない)、スマホのBluetoothをオンにして、アプリから接続する。本体の温度切り替えボタンが青色で点滅したら10秒以内に温度切り替えボタンをタッチする。抽出量の目盛りが点滅したら、接続完了となる。

温度切替ボタン(温度計のシンボル)、抽出量目盛り、抽出ボタン(マグカップのシンボル)、湯垢洗浄ボタン(消灯中)、ハンドドリップモードボタン(紙フィルターのシンボル)など、普段使いに必要なタッチボタンとLED表示しかないため、スマホとの連携操作はわかりづらい
温度切替ボタンのLEDが青色に点滅したら、素早くタッチしてペアリング。設定時間が短いのも、初心者にはハードルが高い

 いったん接続しておけば、次からはコーヒーカプセルをセットして、その種類に応じて「マイレシピ」から選んで淹れればいい。もちろん、給水タンクに充分な量の水が入っていること、トレイの上にカップをセットしていることを確認する必要はあるが。

 これで10ポイントが貯まる。一箱飲み終わったら(人によっては箱を開封してすぐに行うかもしれないが)、箱の内側に印刷されているQRコードをアプリで読み取っておこう。これにより、入数に応じたポイントを獲得できる。たとえば、30個入りのマグナムパックなら1100ポイント、通常の16個入りなら600ポイントという具合だ。

カフェオレは16個入りで600ポイント、リッチブレンドマグナムパックは30個入りで1100ポイント獲得している
なお、筆者は究極の面倒くさがり屋なので、QRコードが印刷されている部分だけを切り落として取っておき、まとめて読み取っている。1度読み取ったQRコードを再度読み取ることはできないので、「これは読み取ったのか読み取っていないのか」などと気にすることなく、ガンガンカメラを向けている

 余談だが、カプセルをセットせずに抽出ボタンを押せば、ただの湯が抽出口から出てくる(飛び散りがちなので、付属の「すすぎ用ツール」を使うと良い)。ジェニオ エスにある切替ボタンで摂氏70度ほどの湯が出る低温モードにしておけば、湯沸かしポットを使うより短時間で乳児用の粉ミルクを溶かすのにちょうど良い湯を適量得ることができる。抽出量目盛りだけでは何mlの湯を出せるのか判断しづらいので、近い量の湯が必要なカプセルを選んで、マイレシピに登録しておくと良いだろう。

 活用の幅が広がるジェニオ エスだが、Bluetooth接続が切れやすいのが玉に瑕だ。最大5台のスマホとペアリングできるとのことなので、使える端末を複数用意しておくといいかもしれない。

 また、ジェニオ エスそのものを自宅のWi-Fiに接続しておけば、スマホアプリを介さずに、コーヒーを淹れるたびにネスカフェポイントを10ポイント貯めることができる。1杯淹れ終わると表示されるスロットゲームに挑戦できなくなるが、Bluetooth接続が切れてしまったうえ時間がないという場合のために設定しておくといいだろう。

 ドルチェ グストのコーヒーの味が気になる人は、マシンレンタルなら3回のカプセル定期購入という縛りがあるが、無料でマシンを使えるし、小田急沿線の駅構内で展開しているネスカフェ スタンドネスカフェ スタンドへマイボトルを持って行けば、1杯70円でドルチェ グストのモーニングブレンドコーヒーを飲めるので、チェックできる。ショッピングセンターなどで時折開催されているドルチェ グストのイベントで試飲してみるのはどうだろうか。

 筆者の場合は、時間をかけずに本格的なおいしいコーヒーを好きなタイミングで飲めるようになり、休憩時間が豊かになったように感じている。最近発売されたモーニングブレンドでは、330mlの大容量を抽出できるので、仕事場に入る前に保温タイプのマグに淹れておいて、仕事時間中、ずっと飲んでいられる。3回のカプセル定期購入が終わったら解約しようと思っていたのだが、しばらくやめられそうにない。

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