本日の一品
デザインだけでなく装着感もヨシ、「Nothing Ear (stick)」は日常使いに最適
2022年11月1日 00:00
Nothing Technologyが11月10日に発売(一部店舗では10月29日から先行発売中)する完全ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (stick)」をいち早く使わせていただきました。
同社はイギリス・ロンドンに本社を置くスタートアップ企業で、2021年に発売した「Nothing Ear (1)」や2022年8月に発売した「Nothing Phone (1)」は、斬新なデザインが注目されました。Nothingにとって3つの製品であるNothing Ear (stick)も、パッと見で欲しくなる人が少なくなさそうです。
角筒状のパッケージを開封すると、片側から製品、片側からユーザーガイドとUSB Type-Cケーブルが出てきました。コスメからインスピレーションを受けてデザインされたという充電ケースは円筒状で、上部(横向きにした右側)の赤い部分にUSB Type-Cポートがあり、その横のステンレスの部分がBluetoothのペアリング用のボタン。くるりと回してイヤホンを取り出せる仕組みで、開いた時にも閉じた時にもカチッと止まる手応えが感じられます。イヤホンはマグネットでケース内にくっつくので、うっかり落としてもイヤホンが飛び出してしまう心配はなさそうです。
イヤホンはハーフインイヤー型で片耳は4.4g。圧迫感がなく、軽い装着感。されど、不安定なわけではなく、スポーツジムでも使ってみましたが、身体を動かしてもズレにくく、よほど激しく動かない限り、外れる心配はなさそうです。
筆者はiPhone 14 Proとペアリングして使っています。接続や設定には「Nothing X」というアプリを用います。ちなみに、Nohing Phone (1)と接続させて使う場合は、Nothing OSをアップデートすると、このアプリの機能が追加されるので、アプリをインストールすることなく利用できるとのこと。また、Nothing Phone (1)およびAndroidスマホでは、画面の案内に従って簡単にペアリングできる「Fast Pair」機能を利用できます。
「Nothing X」アプリでできることはさほど多くはなく、誰でも迷わずに使いこなせる印象。具体的には「イコライザ」で好みの音質に調整でき、ステムをカチッとつまむように操作するプレスコントロールのカスタマイズも行えます。さらに、イヤホンを外すと再生が自動停止する設定やゲームをプレイする際の遅延を減らす設定も可能。なお、ノイズキャンセリング機能や外音取り込みモードは備えていません。
筆者は主に「Apple Music」と「YouTube Music」で音質をチェックしてみました。ハーフインイヤー型ということもあり、低音部はやや弱めですが、全体的にスッキリとしたクリアな音質で再生されました。Nothingが独自に設計した12.6mmサイズのダイナミックドライバーを搭載しているためか、音に適度に厚みがあり、異なる楽器の音色も明瞭に聴こえました。1万円台のイヤホンとしては上々の音質で、よほど音にうるさい人でなければ満足できるのではないかと思います。
1回の充電で最大7時間再生でき、充電ケースを使うと最大29時間の再生が可能。軽いので長時間装着していても疲れず、通話音声も明瞭なので、日常的に使うイヤホンとしてもちょうどいい印象です。このデザインにときめく人は、試してみる価値がありそうですよ!
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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Nothing Ear (stick) | Nothing Technology | 1万6800円 |