本日の一品

こりずに2台目の“電卓付き”「電子メモパッド」を手に入れた

今年2台目の「電卓付き電子メモパッド」を買ってしまった

 電卓だけでは割り切れない、完結しない計算式は意外に多い。それ故、電卓にはペンとメモが最良のパートナーだと思っている。単体で完結した電卓として完成の域に達している製品は多い。しかし怪しげなガジェット系が大好きな筆者は電卓も少し変だ。

電卓とメモ用紙はパーソナルな電卓登場の50年前から縁のある関係だ

 長年探し続けて、見つければ即手に入れているブラウンET-55のホワイトモデルや、リイッシューされたゲーム電卓、チェリーのメカニカル青軸を使ったたった6桁のDIY電卓、同じくチェリー互換のメカニカルキースイッチを使ったレトロデザインの電卓など……。

寄り道はあっても電卓は電卓の世界だけで数十年以上成長してきた製品だ

 そんな電卓もスマホが登場してからは、その機能の全ては電卓アプリの世界に取り込まれてしまって、あえて別に持つ必要が無いと思われる時代となった。それは腕時計も同様だ。わざわざ腕に装着しなくても、スマホさえあれば時刻も、タイマーも、アラームも全て解決するはずだ。

 一方のメモは、まだ少し安泰だ。ペン付きのスマホはそれほどポピュラーではないし、筆記テクノロジーもまだまだ絶対的なデファクトスタンダードが登場していない。ただ紙をたくさん消費することをセーブするべく、単体のデジタルノート(電子メモパッド)系は市場に溢れている。2009年頃登場したBoogieboardは今でもその代表選手だ。

基本的に保存出来ない一時的な電子メモパッドは地上に登場してまだ12~13年だが紙のメモの発展形だとも言える

 最近は100円ショップにも登場していて、雑誌の付録でもお目にかかることが多いのでけっこう市民権を得た製品だ。残念ながら紙のように小さく折り畳んで使うことができないので、互換機も含めると各社からさまざまなサイズが登場して、ひとつの市場を作っている。なので、従来の電卓+紙のメモが電卓+電子メモパッドに置き換わっても不思議ではない。

電卓と一時的な電子メモパッドのコンビネーションは当然の結果として登場してきた使い方の一つだ

 実は今年の初め頃、まさにそれを実現した電卓付き電子メモパッドというモノを買ってしまった。充電式の12桁電卓にキーボードの蓋を兼ねた見開きのBoogie boardらしきものがドッキングした製品だ。メモが右側にあった方が良い人と、左側に欲しい人があるかもしれないが、この製品は右側にメモのある製品のみが売られていた。

以前ご紹介した電卓付き電子メモパッド は見開きで大きな電子メモエリアが特徴だった

 右利きの筆者にとっては製品そのものの使い勝手は悪くはなかった。ひとつ残念なのは、電卓や電子メモのいずれかを使用する時には、毎回、蓋を開けないといけないことだった。簡単な操作だが、これが毎回になるとけっこう億劫だ。

 ちょうどそんな時に見つけたのが、同じ電卓付き電子メモパッドの“蓋無し+ミニ版電子メモパッド”だった。同じ製造会社かどうかは筆者には不明だが、基本コンセプトは相変わらず“電子メモパッド”が基本機能で“電卓”はオマケ扱いだ。

今回ご紹介する新しいタイプの”電卓付き電子メモパッド”

 外観サイズは電卓の基本形と言われるブラウンのET-55(Type-4835)より一回りは大きいサイズ。しかし決して持ちにくいサイズではなく、成人男性なら片手で快適に持てる適度なパームサイズだ。そして電卓機能は12桁でおおよそ電卓として使うに十分な機能は搭載されている。

基本は何十年も昔のレガシーな電卓と同じ。下側に電子メモパッドが付いただけ
成人男性ならごく普通にハンドリングできるジャストパームサイズ

 電子メモパッドは爪先でも描けるが、細かく表現するなら付属のスタイラスペンがやっぱり便利だ。本体右側面にスリット穴がありスタイラスの先から滑り込ませるタイプだ。いっぱいまで押し込むと簡易ロックが掛かるので自然脱落による紛失の心配は無さそうだ。

専用スタイラスはサイドスリットに滑り込ませるタイプだ

 電卓機構の下側に配置された電子メモパッド部のサイズは3.4インチ(実測:73mm×53mm)。最も小さなBoogie board(以降:BB-12)のサイズが3.9インチ(75mm×64mm)なので今回の“電卓機能付き電子メモパッド”の方が20%ほど筆記面積が小さいことになる。

電子メモパッドサイズは一番小さなBoogie board BB-12の8割くらいだ

 実際にBB-12と“電卓機能付き電子メモパッド”のそれぞれに付属のスタイラスで筆記してみると、その性格に大きな違いがある。BB-12の方は最近の全てのBoogie boardに共通した発色の良い、しかしかなりBOLD(太字)な筆記線だ。

発色感度はBoogie boardに分があるが、細かな多くの文字を書くなら電卓付き電子メモパッドに分がありそうだ

 一方、“電卓機能付き電子メモパッド”の方は同じくグリーン系の単色ではあるが3分の1程度の太さの筆記線だ。パッドの面積は2割ほど小さいが、目さえ良ければより小さな文字を書くことで文字数を稼ぐことは十分可能だ。Boogie boardと“電卓機能付き電子メモパッド”の電子メモパッドは目的が異なると考えた方が分かりやすい。

 “電卓機能付き電子メモパッド”のメモパッド部の消去には電卓キーボードの最下段左端にある“ゴミ箱”キーを押す。うっかり誤消去が心配なユーザーは背面の駆動バッテリー(CR2032)のすぐ下にある消去防止ロックをロック側にスライドしておくと安心だ。

ゴミ箱アイコンの付いたキートップは電子メモパッドの消去専用の電卓ボタン
最近の製品なので誤消去防止スライドスイッチは当たり前に用意されている

 今回の“電卓機能付き電子メモパッド”は、従来ご紹介した製品より電子メモパッドの面積は半分になってしまうが、電卓か電子メモパッドのいずれかを使う時に毎回蓋を開ける作業が不要になり、クイックな計算やメモ書きを可能にした製品だ。どちらが良いかはユーザー次第だろう。

蓋無しでクイックアクションが可能な「電卓付き電子メモパッド」

 紙が良いか……電子メモパッドが良いか……。同じく筆記道具はボールペンが良いか……スタイラスが良いか……。もうかれこれ30年は悩んでいる筆者もまだまだ自分で答えを見出せていない。なのでこれからもこの手の新製品が登場すれば、全部買って確かめてみたいと考えている。

“紙とボールペン”か“ハイブリッドな電卓付き電子メモパッド ”かなかなか難しい問題だ。どっちするか悩んだら両方を取るのが得策の場合も多い
製品名発売元実売価格
電卓付き電子メモパッドフリーダム1880円