本日の一品

1台4役がスゴくいい、Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)

 モバイルバッテリーにもトレンドがある。ここ数年は従来モデルよりも薄型などコンパクトな製品や、USB Power Delivery(USB PD)に代表される急速充電に対応したもの、また最大出力が大きくスマートフォンだけでなくタブレットやノートパソコンにも十分に給電できるものが人気を集めている。

 そんなモバイルバッテリーの中で、今一番アツいのが「ケーブルレスでスマホを充電できる」タイプではないだろうか。

 「iPhone 12」シリーズからアクセサリーをマグネットで接続できる「MagSafe」が登場したことで、モバイルバッテリーもiPhoneの背面に磁力で取り付けワイヤレスで充電できるものがいろいろなメーカーから発売されている。

 今回ご紹介する「Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)」もマグネットでiPhoneに取り付けて充電できるタイプのモバイルバッテリーだ。同社の同じ仕組みを備えたモバイルバッテリーは本製品で3世代目。そして今回、かなり性能面で欲張っている点に注目したい。

 Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)の出力は3つ。売りのマグネット取り付けもできるワイヤレス充電だけでなく、側面に用意されたUSB-A/USB-Cから有線での充電にも対応している。

 出力は合計で最大18Wと控えめだが、USB-Cだけの出力であれば最大20Wと多くのスマートフォンに急速充電が行える点は見逃せない。

 先代モデルの「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」ではUSB-C出力が最大12W、初代の「Anker PowerCore Magnetic 5000」ではUSB-C出力が最大10Wと、有線での充電が非力だったのが大きく改善されている。

 また、USB-Aに対応したのも嬉しい進化だ。

 「iPhoneの充電だけでできればいい」と身軽に済ませる日の充電手段に、マグネットで取り付けるタイプのモバイルバッテリーは非常に便利なのだが、そういうときに限ってワイヤレスイヤホンの充電を忘れていた、ということがある。

 まだまだUSB-CケーブルよりもUSB-Aケーブルの方が入手難易度は低く、Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)であればそんなときでも適当なケーブルを買ってイヤホンの充電なども行える点がスゴくいい。

 またAnker 633 Magnetic Battery(MagGo)はキックスタンドを備えているので、取り付けた状態での動画視聴やビデオ通話がしやすくなる点も評価したい。

 筆者がスマートフォンを充電する場面は、新幹線の移動中などテーブルが使えて動画を見たい場面や、居酒屋で友人と飲みながら来られなかった友人にビデオ通話をつなぐといった場合が多く、このときにキックスタンドがあればと過去何度も思ったことがある。

 ワイヤレス充電の出力は最大7.5Wと決して速くはないが、動画視聴など「ながら充電」は十分に行えるため、Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)はまさに筆者の使い方にピタッとハマったモバイルバッテリーなのだ。

 ワイヤレス・USB-A・USB-Cの3つの出力に加えキックスタンド機能で1台4役と、売りである「マグネットでの取り付け」以上の活躍ぶりとなっている。

 スマートフォンの買い替え時など、モバイルバッテリーの見直しを行う際には是非検討して欲しい1台だ。

製品名発売元実売価格
Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)アンカー・ジャパン7990円