本日の一品

チプカシも裸足で逃げ出す激安シチズンの腕時計を手に入れた

チプカシも裸足で逃げ出す激安シチズンの昭和レトロ腕時計を手に入れた

 カシオ腕時計には国内のカシオ腕時計愛好のユーザーに超安価だけど、どことなくクールでこしゃくで人気のある「チプカシ」(チープカシオ)と呼ばれるユニークな腕時計がある。チプカシに関するスペシャルブックも発売されており、各々のモデルの物語などが紹介されており読むだけでもなかなか楽しい。

ユーザの力で一世風靡したチプカシも個人的には最近低調だ

 そしてカシオにはビジネスユーザーがメインの「カシオスタンダード」と呼ばれる比較的安価なステンレスモデルの腕時計がある。筆者の感覚では国内市場よりも海外の発展途上国で積極的に売られている印象がある。時々その一部が国内でも売られており、過去に2つほどコレクションに加えた。

筆者の個人的興味はチプカシではなくカシオスタンダード腕時計

 今回ご紹介するシチズンの格安腕時計はシチズン版スタンダード腕時計であり「シチズン Q&Q」と名付けられた腕時計だ。Q&Qの意味するところはQuarity And Quantityだそうだ。簡単に言ってしまえば「高品質をたくさんの人に」ってイメージだろう。

カシオスタンダードのライバル シチズンQ&Q腕時計
筆者はグリーンメタリック系を購入したがカラバリは豊富だ

 実は今回手に入れたQ&Q腕時計は本来、4400円で販売されている商品なのだが、Amazonでは色違いのほぼ全部のモデルが54%~63%ディスカウントの1700円前後で販売されている。これはもう買うしかないだろう。

 筆者の購入したモデルは最近はやりのアースカラーの一つであるグリーンメタリックな文字盤モデルだ。腕時計の直径はちょっと小振りな35.5mm、重量は78.5g。生活防水対応、風防はカットされた昭和レトロな分厚いクリスタルイメージでかつてのRADO腕時計を彷彿とさせる。

昭和レトロと言えばクリスタルカットの風貌が懐かしい

 今回入手したQ&Qモデルは、筆者のカシオスタンダードのステンレスモデルではサポートされているカレンダー機構はなく超シンプルな3針モデルだ。クオーツ駆動だが、秒針はあくまで文字盤上の秒インデックスマーカーの真上を正確にトレースし極めて気持ちが良い。

筆者のカシオスタンダードモデルはシチズンQ&Qにはないカレンダー付き

 カシオスタンダードモデルもシチズンQ&Qモデルも例外ではなく、オンライン販売がメインのこの手の安価な腕時計のステンレスベルトは、購入後、自己責任&DIYで長さ調整を行うのが一般的だ。

 カシオスタンダード腕時計は長さ調整のためにピン抜き棒などの専用ツールを使って自分で長さ調整をした。しかし今回のQ&Q腕時計は、スライド式のフリーアジャストバンドを採用しているのでマイナスドライバーさえあれば誰でも簡単に何度でも調整できてしまう。

カシオスタンダードはブレスの長さ調整はDIYなら専用工具が必要だ
シチズンQ&Qはスライド式フリーアジャストバンドなので工具不要

 カシオスタンダード腕時計は専用ツールでベルトの長さ調整が必要な3つ折れバックル構造で装着は腕を通す方式だ。一方、Q&Q腕時計は腕に巻き付ける方式なので、装着時に腕時計本体をうっかり落としてしまわないように注意が必要だ。

腕に巻き付けるタイプのシチズンQ&Qは装着時の落下に注意が必要だ
カシオスタンダード、シチズンQ&Q、何れも昭和な雰囲気の人気腕時計だ

 まだまだ日本が超元気だった1970年代を彷彿とさせるカレンダー表示のないシチズンQ&Q腕時計には、ここ2~3年、昭和レトロの復活で一部で人気のある懐かしいベルトに取り付けるマンスリーカレンダーが極めて似合う。

 いずれにせよ、このシチズンQ&Q腕時計が1700円前後というのはあまりにも安すぎる。勢いに乗って全カラーを揃えたくなってしまう。いつまでこの値段で販売されるのかは筆者は知るよしもないがこれは条件なしの推しの一品アイテムだ。

クリスタルカットの風貌ガラス越しに見えるアースカラーな文字盤は素晴らしい

 つい先日まではビジネスウォッチの文字盤カラーは冠婚葬祭にも使い回せるモノクロ&シルバーカラーと相場が決まっていた。しかし昨今は、地球環境保護の大義とSDGs運動により余程奇をてらったデザインでない限り、アースカラーを採用したモノなら認められるようになってきた。カラーバリエーションの多いシチズンQ&Qは今月の一押しアイテムだ。

ここ数ヶ月でアースカラー系の腕時計をいくつも手に入れてしまった
商品発売元購入価格
シチズンQ&Q グリーンシチズン1778円(4月22日時点)