本日の一品
宅配便の安全スムーズな開梱のためにツールを買ってみた
2022年3月22日 00:00
筆者宅にどのくらいの宅配便が届くのか、きちんと数えてみたことはないが、文具やガジェット、ICT系ハード、ワンコのフードそのほか、お菓子や食材やクール宅急便、お歳暮やお中元、被服系や季節の果物などなど年間数量を全て合計すると毎日1個から2日に1個の中間くらいは確実に届いている。
感覚的には、今までそれら宅配便の開梱のほぼ80%は俗に言う“カッター”、15%くらいは”ハサミ“、残りの5%くらいは“素手”って感じだと思っている。100円ショップでも入手できて超安価なカッターは最も便利で最高のコスパを実現できる道具だが、うっかり刃を引っ込めることを忘れたり、勢いよく切ったりすると危険な感じが強い。
そんな時に“安全確実”を前提に考えてカッターではお馴染みの老舗であるOLFAが開梱専用ツールとして発売している、その名もズバリ“カイコーン”っていう商品を見つけて買ってしまった。続いてパッと見は普通のハサミの様な“宅配開梱ハサミ”も手に入れた。
カイコーンは一般用の安価でスリムなカイコーンと、見るからに厳ついプロ用の“カイコーンPRO”の2種類が発売されている。どちらもテーマカラーはOLFAのイエロー。カイコーンは使い切りタイプだがカイコーンPROは別売のステンレス替刃と交換することで繰り返し使えるモデルだ。
カイコーンの最大の特長は、刃が直接表面に露出していない。なので手や指に直接刃が触れにくい構造だ。そのため、刃先を気にする必要がなく作業効率の向上につながる。同時に刃が荷物の中身に直接触れにくい構造にもなっており、開梱時に誤って荷物の中身を切ってしまうというリスクも少ない。
いずれのカイコーンも、薄い段ボールを安全にカットするカッター部分とガムテープなどを切るテープスプリッター部分の両者が備わっている。後者は使い切りカイコーンでは先端部分にあり本体と同じプラスティック製を薄くした形状。カイコーンPROは最後部の金属部分と配置が異なるが基本的な機能は同じだ。
段ボールカッター部分は段ボール以外に先端の引っ掛け部分を利用して全体を梱包している様な透明ストレッチフィルムやペットボトルの密着ラベルをスムースにカットすることにも利用できる。
段ボールを閉じるために貼られたガムテープや粘着ビニールテープも段ボールカッターで引っかけて切ることが出来そうだが、カッターには段ボールの厚み分の許容幅があるので、ウッカリ引き切る時に手が左右にブレるとテープだけではなく、切断不要な段ボールそのものをうっかりと切ってしまう可能性も高い。
もう一方の“宅配梱包ハサミ”は片刃がもう一方と比較して少しだけ長く、ガムテープやビニールテープで閉じた隙間に浅く差し込むことが楽な構造だ。実際に何度か宅配便で自宅に送られてきた段ボールを開梱してみた。安全性を兼ね備えたテープスプリッターとしての機能は必要十分だ。
今回は、カイコーン、カイコーンPRO、宅配開梱ハサミの3つを実際に使ってみた。使い切りのカイコーンはスリムで安価、家庭用には十分な開梱道具だ。しかし実際に使ってみるとテープカッター部分がプラスティック製であるのと全体が薄っぺらい為に最初にテープに切り込みを入れる際のグリップ感が不安だった。
カイコーンPROは全ての面でPROの名前に相応しい道具だが、基本は段ボールを切り裂くことがメインの道具なので、一般家庭で梱包時に段ボール箱の蓋部分を閉じているガムテープやビニールテープをカットするだけならかなりのオーバースペックだ。
一般家庭なら最後にご紹介した“宅配梱包ハサミ”でほとんどの作業は安全に行うことができそうだ。梱包用のガムテープやビニールテープを普段使いのハサミとしてカットしても粘着成分が付きにくい様に両刃の内側には凹凸加工がされている。シュリンクテープの開梱作業なども必要なら使い切りカイコーンとのセット利用も良いだろう。
約3週間ほどこの3つを使ってみてガムテープカッターでは無く毎日のように段ボールを切って開梱するのでなければまずカイコーンPROは不要だ。こだわりとガジェット的には惹かれるが、業務スーパーなどのプロのアイテムだ。筆者宅では最終的に宅配開梱ハサミと使い切りカイコーンの2種使いに落ち着いた。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
カイコーン | OLFA | 110円 |
カイコーンPRO | OLFA | 580円 |
宅配開梱ハサミ | - | 1980円 |