本日の一品

ガジェットとしてはポピュラーな「Big Enter」を初めて買ってみた

筆者のデスクトップ。メモ書きエリアを今はBig Enterが占拠している

 生まれて初めて見るような新ガジェットが実はもう数年以上前に発売されていたモノだったなんてこの業界にはよくあることだ。メディアも商品企画者も、購買者も毎年のようにどんどん入れ替わっていくので、ほとんど同じものが5年~5年間隔で再び新商品として紹介され人気を博することも多い。

 数年前まで、筆者も正真正銘の史上初の新製品以外は見向きもしなかった頃があったが、今は、2回目でも、3回目でも、面白いと思う人がいて、笑顔になれるならそれは素晴らしいことだと思うようになった。自分の思い込みだけかもしれない新製品らしきもの以外も面白がることでガジェット大好き人口が増えるなら大歓迎だ。

パッケージからしてワクワクする

 今回ご紹介する商品は、ガジェット好きなら一度は目にしたことのある「Big Enter」(ビッグエンター)と呼ばれるばかデカい“改行キー”だ。改行キーは何らかの文字を入力するキーではなく改行するだけということからアンドゥ(undo)も簡単だ。そんなことから時にストレス解消の対象にされてバンバン叩かれることの多い可哀そうなキーだ。

 予期せぬ残業で長いメールを打ち終わった最後の締めのキーとして普段の数倍のパワーで改行キーをひっぱたいた思い出は多くの人が経験あるだろう。そんなさまざまなストレスを、大きな体で全身を使って受け止めるべく登場した万国共通のビッグな改行キーが「Big Enter」だ。

 同梱品は、USBケーブルの生えたBig Enter本体と取説だけ。使い方は、皆さんの予想通り、ストレス解消のためのひっぱたくエンターキー。そして時には枕にして気持ちいいうたたね用の枕。基本はやはり疲れてしまった人の気持ちのリリーフが一番の目的だ。

同梱物は本体のBig Enterと商品ディスプレイパネル兼取説だけ

 たまたま手元に実際のパソコンのキーボードに使われているドッグレッグ型のキーキャップがあったのでBig Enterとサイズを比較してみた。Big Enterは縦横高さが20cm×14cm×10cm。一方、本物のキーキャップは3.7cm×2.7cm×1.0cm。ざっと計算してみた限り、体積サイズ差は280倍。

ざっと計算してみたところ……本物のEnterキーの300倍近いサイズ

 実は昨年、友人のエンジニアに無理を言って、筆者のメイン・デスクトップPCで使うスクショを撮るための、オーバーサイズの超デカボタン付きの単機能キーボードを作ってもらった。デスク上で使う以外に、アタッシュケースに入れて出先でもパソコンに繋ぎ、ABS系のアタッシュケースの上から足で踏んでスクショを撮ることもできる特注モデルだ。

筆者のデスク上のスクショ用の赤い巨大ボタンとBig Enter

 そして、筆者が自宅にいるときは、パソコンのキーボードの左側に、勝手に命名した特注モデル”Screen Shot To-Go”を配置している。そして今回買ったBig Enterはパソコンのキーボードを挟んだ反対の右側に設置。これで左右の手の握り拳を均等に振り下ろせるようになった。

 Big Enterの内部構造は極めてシンプルだ。機構部分は適度な大きさの基盤に取り付けた小さなオンオフスイッチの両側をクッション系の素材で挟み、上側を透明プラスチックで覆ったものだ。

自己責任でサイドジッパーを開けてスイッチを引っ張り出してみた
チープだが経験値の生かされた構造だ

 上からのある程度の圧力に耐え、かつ確実にオンオフできるようなサイズと構造になっているようだ。実際にBig Enterの中央、左右7cm×上下12cmあたりのどこを指先で軽く押しても確実に反応する。上から振り下ろす握り拳ならほとんどの部分で反応する仕組みだ。

リモートワークの時はリビングに持ち出してノートパソコンと繋いで使う

 長引くコロナ禍のリモートワークもだんだんと飽きが来てストレスもたまってくる一方だ。そんな時にはBig Enterを装備してEnterキーをぶっ叩くか、枕にしてひと休みが最良のストレス解消法かもしれない。

製品名発売元購入価格
Big EnterAmazon1589円
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