本日の一品
スタンディングデスクで座りっぱなしのテレワークにメリハリを
2021年10月12日 06:00
自宅でテレワーク仕事をしていると、「座りっぱなし」に陥りがちです。オフィスでの勤務中は飲み物やお菓子を買いに行ったり、ほかの人に話しに行ったりと、少なからず立ち上がる機会があるものです。
しかし、テレワーク中は会議や連絡はパソコン越しなので、座りっぱなしですし、飲み物やお菓子などもすぐ手の届く範囲にあるので、気がつくと一日ずっと座りっぱなしだった、という状況も珍しくありません。
幸い筆者は、腰痛などに悩まされていないものの、この状況では時間の問題のような気もします。これは噂に聞くスタンディングデスクなるものを導入したほうがいいんだろうか。でもずっと立ちっぱなしだと疲れるから昇降式のがいいな。昇降が手動だと面倒だから電動昇降式がいいな。でも電動昇降式のスタンディングデスクって結構なお値段するしなあ……と逡巡していたある日、本誌内のスタパ齋藤氏の連載「スタパトロニクス」で氏がスタンディングデスクを導入された記事を目にして仰天しました。えっ、いまそんな安価に購入できるんですか!?
ちょうどAmazonのセール期間があり、定価よりさらに安く購入できる機会にも恵まれたので、「渡りに船」とばかりに電動昇降式のスタンディングデスクを購入しました。数週間使ってみたところ、たいへん良い具合だったので、今回はこちらをご紹介させていただきたいと思います。
筆者が購入したのは「FLEXISPOT」の電動昇降式のスタンディングデスクで、型番は「E9」なるもの。1200✕600mmの天板とのセットにしました。
組み立ては、自他ともに認める不器用な筆者でも、特に困ることもなく30分ほどで完了。ただ、電動部を内蔵した机の脚部などがけっこう重たいので、組立時にうっかり倒したり手足を挟んだりしないよう注意が必要かと思います。
机の高さは、最も低くしたときで約73cm、最も上げたときで約123cmになります。
昇降は机の天板右側に備え付けるコントローラで行います。上下のボタンを押すことで、数ミリ単位で細かく高さの調整を行えます。現在の高さが何cmなのかを表示するための液晶表示があり、高さをメモリーしておけるボタンも4つ付属しています。
耐荷重は50kgとのこと。一般的なパソコンやディスプレイを載せても昇降に支障はないかと思います。
筆者は、机を一番低くしたときと、約107cmの設定をそれぞれボタンにメモリーしておいて、ちょっと立って仕事したくなったとき、疲れたので座って仕事したいとき、と気分にあわせて昇降させて使い分けています。
昇降にかかる時間は十数秒で、大して待たされる感じもありません。立って仕事をしていると、仕事中に余計なことをする暇が惜しくなり、集中力が増すような気がするので良い感じです。なお、この文章も立った状態で執筆しています。
昇降デスクの購入を検討する際には「FLEXISPOT」以外に、手動式を含め色々見ていたのですが、結果的にこの「電動昇降式でメモリーセット機能がある」モデルを選んで本当に良かったと今は思います。
手動式の昇降デスクだったら、たぶん上げ下げするのが面倒で上げっぱなしか下げっぱなしにしていたでしょうし、高さのメモリー機能がなく昇降ボタンだけのモデルだったら、ちょうど良い高さに毎回設定しなおすのを面倒に感じていたことでしょう。
ただ電動式に限らず、昇降デスクを導入する際にはいくつか条件と注意点があるように思います。
まず、あまり狭い部屋での使用には向きません。立ち上がった後で椅子を避けておくスペースが必要だからです。大きめの椅子などを使っている場合には余計にスペースが必要になります。
また、電源を始めとするケーブルの取り回しにも注意が必要です。
筆者の場合は、電源タップを吊るしてひとまとめにするトレイを使用していますが、机の後背などにケーブル類を絡ませたまま机を昇降させたりすると、うっかり断線しかねません。
そして、当たり前ですが立っていると足が疲れます。フローリングなどの硬い床に立ちっぱなしだと身体へのダメージが大きい気がするので、マットをひいたりスリッパやルームシューズを履くのがよろしいのではないかと思います。
かのように注意点はあるものの、筆者としては実に快適ですし買ってよかったと思える製品でした。テレワークだとどうも座りっぱなしになってしまうなとお悩みの方や、仕事や作業にメリハリを求める方には、ぜひともお勧めの一品です。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
---|---|---|
FLEXISPOT スタンディングデスクE9 | Amazon | 3万5200円 |