本日の一品
肌に触れる面まで心地いいハイブリッドネックファン「Kirala Air Nino」
2021年8月24日 06:00
去年ほどではないにしても、今年の夏もやはり暑い。もともと汗っかきな体質ということもあり、夏の時期の外出はできるだけ避けたいが、やむを得ない事情の場合はガジェットの力で汗を引かせる、出てきた汗はこまめに拭く、全身から吹き出す汗を吸うような服を身につける、といった対策を取ってきた。
しかし、マスクを着けていると、ちょっと首筋を冷やしただけ、おでこを冷やしたくらいでは汗が引かない。むしろ、マスクの中が汗まみれになってしまう。
最近では女子高生も使うほど、首掛け式ファンが市民権を得ている。涼しそうでいいなぁとは思うのだが、スーパーロングヘアー×激しいおくれ毛の持ち主の筆者は、髪の毛の巻き込みが怖くて使えない。
……と思っていたところ、「髪の毛を巻き込みにくい」仕様のネックファン「Kirala Air Nino」が発売されたという。さっそく取り寄せてみた。
Kirala Air Ninoは、遠目ではヘッドホンを耳から外して首にかけているような見た目の首掛け式ファンだ。商品説明によれば「首面積の約90%をカバーする」送風口があり、耳の後あたりから頬、さらに前面に近い場所を冷やしてくれる。
首にかけてみると、ヘッドホンとは比べ物にならないほど高いフィット感があり、全体を首に沿わせるよう調整できるおかげで「異物を掛けてます」という気持ち悪さがない。
また、汗っかきのため、プラスチックや金属のような平滑面が肌に触れたときのベチャッとした感覚がイヤで、真夏でも長袖を着ている筆者なのだが、Kirala Air Ninoの表面はさらりとしており、不快感がない。しかも、抗菌素材を使っているとのことなので、臭くなったり、カビが生えたりする心配をせずに使い続けられそうだ。
バッテリーは内蔵式で、風量によって2~6時間連続で使えるという。なお、風量レベルは3段階で、電源ボタンの短押しで切り替えが可能だ。
クーラーの効いている部屋で使っても効果がわかりづらいので、気温30℃、湿度78%の中、徒歩で7分ほどかかるバス停まで出かけつつ検証してみることにした。「30℃など、生ぬるい」と思われるかもしれないが、筆者の場合、気温27℃の中を3分ほど歩いただけで汗だくになる。30℃であれば、確実に効果が測れると考えた。
ペルチェ素子やエアーコンプレッサーを使っているわけではないため、冷たい風が吹き出してくるわけではないが、それでも常に顔や首筋に風が吹き付けるのは快適だ。自然に任せていると、風が吹いているときは心地良いが、止まった途端に不快になる。人工的に風を作り出しているため、不快感がないのが良い。徒歩を伴う外出時だけでなく、バイクでのツーリングでも役に立ちそうだ。
また、これまで首掛け式ファンを敬遠していた理由のひとつである「髪の毛の巻き込み」だが、髪を下ろしている場合でも全く生じなかった。これは、主な吸気口を前方向に突き出している両端に配置していることと、吸気口の形状によるところが大きいのだろう。ファンに髪の毛が巻き込まれて「チリチリッ」となってしまうことを恐れずに使えるというのは価格以上のメリットがあると感じた。
静音設計とのことだが、静かな室内で使うには、やはり音が気になる。とはいえ、通常の首掛け式ファンのような「カラカラカラ」とか「コトコトコト」という振動や駆動音がするというわけではない。吹き出す風の音がうるさいという感じである。徒歩で移動しているときや、コンビニ店内では気にならないレベルなので、大したマイナスポイントにはならないだろう。
マイナスといえば、本体内部で“約120万のマイナスイオン”を生成して、それを風に乗せて送り出しているのが、ほかの首掛け式ファンとの違いだそうだが、肌や髪の毛に及ぼす効果のほどはわからない。それを置いておいても、ひさびさに「これだ!」というグッズに出会えた気がする。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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