本日の一品

使いにくいところにも使える 黒い反射テープ

 ここのところ運動不足が極まってきており、たまに買い物などで一日出かけると翌日、翌々日でも疲れが残るようになってきてしまった。そこで自転車に乗ることにしたのだが、仕事終わりで暗くなってから自転車に乗るのは少々不安だ。もちろん法律上、自転車は車道を走るのが基本だが、自動車の側からしてみてもスピードが違うものが走っているのは、なかなか怖いだろう。

パッケージおもて面。WAKIの物の方が特徴的でわかりやすい。3Mの物はほかの色と同様。

 少しでも外部から認識できるように反射テープの類を追加しようと考えた。しかし反射テープというと黄色かったり白かったり赤かったりと、明るいところでも分かるような色のものばかりで普段使いのかばんや靴、自転車のフレームには使いにくい。

 そこでおすすめしたいのが黒い反射テープだ。普段は黒というか濃いグレーなので目立つことはなく、暗くなって光が当たると白く光って見える。2種類あったので両方買って試してみた。

 ひとつは和気産業株式会社から出ている「WAKI 黒い反射テープ」で、幅18mm長さ1mのものだ。筆者は通信販売で購入したが、ホームセンターの反射テープコーナーにもあったので入手はそれほど難しくないだろう。もうひとつはスリーエムジャパン株式会社、いわゆる3Mの「反射テープ ブラック 680-85T」で、幅25mm長さ1mだった。こちらも通販で扱われているのだが送料などで割高だったので、東急ハンズの実店舗で購入した。筆者の環境ではこちらの方が入手難易度は高かった。

パッケージ裏面。黒色の反射率がそれほど低くないことがわかった。
両方のテープ拡大。幅の狭い方がWAKI、広い方が3Mの物。見るとわかるとおり3Mの方が粒子が粗い。
裏面の拡大。ここでも両方の粒子の粗さが違うのが分かる。

 どちらのテープも同じ素材の幅違いかと思っていたが、WAKIはドイツのオラフォル(ORAFOL)社の反射フィルムをテープ状にカットしたもののようだ。3Mは当然ながら3Mのもの。どちらも表面がツルツルしていて汚れなどを拭き取るのは簡単そうだ。表面をよく見ると3Mのものの方が反射の粒子が粗めで一見して反射テープだということがわかりやすい。WAKIの物は昼間に見ると黒いビニールテープのように見える。

カメラと光源の位置の違いでこのくらい反射のしかたが違う。1m程度離れてライトで照らした状態を撮影した。

 また、どちらも再帰性反射タイプの反射テープなので、光の来た方向にしか光を返さないのには注意しておきたい。この記事用に撮影した時もカメラが一眼レフだとストロボとレンズが離れていてきれいに反射を撮れなかった。スマートフォンなどなら光源とレンズが近いので大丈夫だった。自分で懐中電灯で照らしてみてあまり光らないなと思った場合は懐中電灯をなるべく目のそばに置いて反射テープを照らしてみてほしい。

ヘルメットにつけた状態。筆者のヘルメットは紺色なので黒だと若干違和感があるが遠目だとほとんどわからない。そして光を当てると目立つので夜にドライバーに見つけてもらう可能性が上がるだろう。

 WAKIのものの方が若干薄い感じがしたが貼る際にはそれほどの違いはなかった。どちらも多少の凹凸なら浮いてしまうことはなかった。

 そろそろ暑くなってきたので日が沈んでから運動しようという人は多いと思う。その際に多少なりとも安全を確保する方法としておすすめしたい。

製品名発売元実売価格
WAKI 黒い反射テープ 18mm×1mWAKI505円
3M 反射テープ ブラック 680-85T3M940円