本日の一品

ノートパソコン用USB PD充電器の新定番、このサイズで最大65W対応の「Anker Nano II 65W」

 USB Type-Cケーブルを使ってデバイスを急速充電できる「USB PD」対応の充電器は、そのコンパクトさゆえ、ノートパソコンのACアダプターの代替としても最適だ。必要となる最大出力はノートパソコンによっても異なるが、95Wまで対応するMacBook Proなどを除けば、一般的には65W対応の充電器を選んでおけば不自由することはない。

本体は手のひらサイズ。公称値は約44×42×36mm

 もっとも65W対応の充電器ともなるとかなり大柄で、外出先に持ち出す場合はかさばることから、充電のスピードを妥協してひとまわり小さい45W対応の充電器を選ぶことはこれまでよくあった。しかし最近はGaNなど新技術の採用により、ボディサイズの割に出力が大きな充電器が増えつつあり、こうした選び方をしなくても済むようになりつつある。

 その典型例ともいえるのが、今回紹介する「Anker Nano II 65W」だ。最大出力65Wでありながら、従来とは比べ物にならないコンパクトなボディを実現した逸品だ。

最大出力は65W。同一デザインで出力の異なるモデルもラインナップされる
背面。プラグは折りたたみが可能だ
45Wモデル(右)との比較。並べなければわからない程度のサイズ差しかない
奥行きについてもほとんど変わらない

 同じアンカーからは、本製品と外見が酷似した45W対応のモデルがすでに発売されており、これも45W対応としてはかなりコンパクトなのだが、今回の65W対応の製品は、この45W対応のモデルと比べても、幅・奥行きともに違いはごくわずかだ。これならば最初から65Wを選んでおいたほうが、より余裕を持ってノートパソコンを充電できる。

こちらはAppleの20Wアダプター(右)との比較。幅は本製品のほうがややある
奥行きはほぼ同じだが、プラグが折りたためるぶん本製品のほうが持ち歩きに向く

 背面のプラグは折りたためるため、持ち歩く時もコンパクト。バッグに入れた時にプラグの先端でノートパソコンなどのデバイスを傷つけることもない。ノートパソコンよりも少ない電力で充電可能な、USB PD対応のタブレットやスマホにも、これ1台あれば幅広く対応できる。

PDOは5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/3.25Aの4種類と明記されている
テスタでチェックしたところPPS対応であることが検出された。45Wモデルでは本体・製品ページともにPPS対応であることが明記されており、表記漏れと見てよさそうだ

 唯一気をつけたいのは、最大出力である65Wを出すためには、最大5A対応のケーブルを使わなくてはいけないことだ。現行のUSB PDは電圧が最大20Vまでと決まっているため、市販のUSB Type-Cケーブルの多くを占める3A対応のケーブルを使うと、20V×3Aで最大60Wまでしか電力の供給が行えない。

ノートパソコンと接続した状態。コンパクトさゆえ純正ACアダプターの置き換えには最適だ

 5A対応ケーブルならばこの制限がなくなり、スペック上の最大である65Wでの電力供給を行える。ほんのわずかな違いとはいえ、効率的に充電を行いたければ、ケーブル選びには留意したほうがよさそうだ。

ノートパソコン側でも65Wアダプターであると認識されている
ただしケーブルが3A対応だとこのように60W対応の充電器だと認識されてしまうので注意
製品名発売元実売価格
Anker Nano II 65Wアンカー・ジャパン3990円
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