本日の一品
眠るときやおうち時間にもおすすめ、マクセルの「寝ごこちホン」
2021年3月18日 06:00
筆者は就寝時、イヤホンを装着したまま横になる。主に雨音などの環境音を流しながら眠りにつくのだ。しかし、イヤホンを装着したまま仰向け以外(うつ伏せでもいいが)、つまり顔を横に向けて寝ると、イヤホンに耳が圧迫されてしまい、これが結構痛い。
長年に渡ってイヤホンをしたまま眠るという習慣を続けているが、これによりすっかり眠る姿勢が仰向けに固定されてしまった。美容の面では、仰向けで眠ると顔のバランスが崩れないという話があるそうだが、筆者の顔面は今さらバランスを気にするような出来栄えではない。だから、たまには横を向いて寝たい。
ということで、マクセルの「寝ごこちホン」という製品を購入した。名前の通り、寝ながら使用することを前提としたデザインのイヤホンだ。ハウジングの形状は、一般的なイヤホンと比べてもさらに薄型で、耳に接する全体がやわらかいシリコン素材、説明書によるとラビットサポートというもので覆われている。
デバイス間の通信には、Bluetooth(ver 5.0)を使用する。電源オフの状態から7秒ほど電源ボタンを押し続けると「Pairing mode」(ペアリングモード)という音声が聞こえてくるので、スマートフォンやパソコンからペアリング操作をしよう。マイクを搭載し、2台までのマルチポイント接続に対応するため、2台のスマートフォンと接続して着信を受けるということもできる。
電源オン・オフ時や接続時にはそれぞれガイダンスの音声が流れるが、いずれも「Power on/off」「Connected」と英語で、本体言語の設定などの機能は持ち合わせていない。しかし、シンプルな製品なのでさほど困ることはないだろう。
あくまで筆者の感じ方ではあるものの、音質的には可もなく不可もなくといった印象。中~高域の解像度がもう少し高ければ、と思わないでもないが、価格を考えれば十分に健闘していると思う。
そして肝心な着け心地の面だが、いたって良好だ。一般的なイヤホンと異なりラビットサポートがあることで耳に当たる部分が柔らかくなっているのが大きい。そして、首を横に向けて寝られる。もちろん、イヤホンで耳が押されて痛くなることもない。これだけでもう十二分に満足したと言ってもいい。連続再生時間は最大12時間。一晩つけっぱなしにしても余裕がある。
加えて、本体重量がコードを含めても14gと軽量なため、長時間装着しても疲れにくく、1日中装着しても気にならないのが嬉しい。何かと家の中で過ごすことが多い昨今、寝る時だけではなく、読書や作業をしながらという場面でも使いやすい。
気になる点を挙げるとすれば、コードの細さだ。率直に言って何かの拍子に絡まったら断線してしまうのでは、と心配になるくらいに細い。次回作ではもう少し太いコードかフラットケーブルを採用してもらいたいところ。
いずれにせよ、このイヤホンのおかげで久方ぶりに首を横に向けて寝ることができるようになった。もし、同様に寝る時用や宅内で気軽に使えるワイヤレスイヤホンを探しているのであれば、検討してみてはいかがだろうか。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
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寝ごこちホン(MXH-BTC14) | マクセル | 4080円 |