エレコムのスピーカーフォンで、在宅勤務でも快適な会議環境を

　「すいません、聞き取りにくいです」が、会議冒頭の常套句となりつつある昨今である。テレワーク環境下のビデオ会議が当たり前になり、通話環境の不備を指摘する・される事が多くなっていることと思う。相手方の環境は致し方ないが、せめてこちらの環境だけでも改善を……と思い、スピーカーフォンを導入することにした。

自宅でも快適に使える会議端末、エレコムのスピーカーフォン「HS-SP01WH」

　機能・実売価格などなどを考慮して導入したのはエレコムのHS-SP01WHだ。オフィス勤務時、会議室で複数人が集まってビデオ会議する際は、ラップトップ内蔵のマイク・スピーカーでは入出力とも弱いため、スピーカーフォンを使っていた。それをテレワーク環境下でも使ってみたいと思ったのがきっかけだ。今回導入したHS-SP01WHも、そんなスピーカーフォンの一種。スピーカーとマイク、ハードウェアボタンをいくつか内蔵するUSB接続機器で、内蔵のスピーカー・マイクの代替として機能する。Windows 10環境下であれば、ドライバーのインストールも不要で、すぐに使えるようになる。

背面にはカバー兼スタンドがあり、USBケーブルの収納スペースがある

　オフィスで使用していたものは円盤型で平置きするタイプだったが、本製品長方形で、平置きにも対応しつつ背面のカバースタンドで斜めに設置できるのが特徴だ。平置きでも十分に聞き取りやすいのだが、斜めに立てかけてスピーカーをこちらに向けるだけで、さらに取りやすさが大きく向上する。また、シンプルにパソコン本体から自身に近いところにスピーカーを移動できるという点も聞きやすさ向上に一役買っている。本体に音量とマイクミュート・スピーカーオフのボタンがあるのも、とっさの時にいちいちマウスで通話ソフトを操作しなくて済むので非常に便利だ。

スタンドで斜めに設置ができる。本体側面には3.5mmイヤホンジャックがあり、イヤホンマイクを接続しての通話も可能

　もうひとつ、地味ながら便利な機能が本体側面にある3.5mmイヤホンジャックだ。イヤホンマイクをつなげることで、スピーカーをオフにして通話できる。要はパソコン本体に備わるイヤホンジャックを延長してるだけのことなのだが、例えば早朝の会議で音を出したくないといった場面で便利に使える。

カバー脇にはケーブル穴があり、平置き時のケーブルも邪魔にならない

　極めてシンプルなデバイスだが効果は絶大で、導入後こちらの音声が聞き取りにくいという指摘を受けることが激減した。平置きすればそこそこのフットプリントが必要だが、斜め置きすれば机上でもさほどスペースを取らないのもありがたい。仕事の会議だけでなく、オンライン飲み会でも効果はてきめん。仕事でもプライベートでも、通話品質向上を求める方におススメしたい。

iPhone Xsとのサイズ比較。縦方向は、iPhone Xsより一回り小さい