本日の一品

ドアを衛生的に開け閉め、接触面を露出させないノータッチツール

 素手で直接触れることなく、ドアを開閉したりボタンを押したりできる、いわゆる「ノータッチツール」や「ゼロコンタクトツール」と呼ばれる製品には、共通の欠点がある。それはドアノブやボタンに触れた面が、ポケットやバッグの中などで露出したままになることだ。

 どれだけ衛生的にドアを開閉したりボタンを押せても、それに触れた器具が手に触れてしまうのでは、効果も半減といったところ。今回紹介する「Zero Contact Tool」は、そうした点にフォーカスした製品だ。

スティック状のボディが特徴。ミントグリーンのほか、色違いのピンクもある
ノーブランドで、パッケージには「SANITARY TOOLS」とある。筆者は米Amazon.comで購入したが、最近は国内業者も取り扱っている

 本製品は、よくある鍵型のノータッチツールとは異なる、スティックタイプのボディが特徴だ。機能は大きく分けて2つあり、ひとつはドアノブを挟んで押したり引いたりできる機能。もうひとつは先端の突起でボタンを押す機能だ。

側面のカバーを開いてドアノブを挟み、開閉を行う仕組み
実際に使っている様子。フック状の製品と違って力を入れやすい

 市販されている同種のツールとの大きな違いは、このドアノブやボタンに触れる部分が、内部に完全に収納できることだ。多くのノータッチツールでは、接触面が外部に露出したままになるので、ポケットの中に入れていると不意に触れる可能性があるが、本製品はその心配がない。

先端のキャップを外すことでボタンを押すための突起が露出する

 またこれら接触面が常に消毒されるよう、キャップの内側に消毒液を染み込ませられるスポンジが付属している。これに消毒用のアルコールを浸しておけば、利用後すぐに消毒が行えるというわけだ。アルコールを補充する手間はさておき、かなりの用意周到さであることは間違いない。

 ボディはプラスチック製、成型はかなりチープで安っぽいのは事実だが、金属製のノーコンタクトツールはポケットやバッグの中で他のデバイスに傷をつける恐れがあるのに対して、本製品はそのような心配はない。また軽量なのも長所と言えるだろう。

ボタンを押しているところ。タッチセンサーには対応しない

 ネックがあるとすればタッチセンサーに対応しないことと、あとはサイズだろうか。小さすぎて握りにくいという、同種のツールにありがちな心配はないものの、厚みもあってややかさばるのは事実だ。とはいえほかにない特徴を持つだけに、長所と欠点さえ把握していれば、新型コロナ禍における外出時に有用なツールとして役立つだろう。

製品名発売元購入価格
Zero Contact Toolノーブランド4.50USD