本日の一品

残暑はなんちゃってファンレス「首かけハンズフリー扇風機」で快適に

 摂氏35度を超える異常高温の猛暑の夏が何時頃から普通になったのか記憶には無いが、筆者は昨年夏からネック扇風機の大ファンだ。

 なんと言ってもネック扇風機の最大のメリットは、両手が空くことだ。QWERTYキーボード派の筆者でも、これならスマホもパソコンの入力も容易だ。

 筆者の家族は今年の夏も、前半は去年から付き合ってる手持ちの小さなファンを使っていたが、今年の夏が去年の夏と根本的に違うのは、新型コロナによるコロナ禍の影響を日本国民全員がもれなく被ってしまったことだ。

家族の初夏までのハンディ扇風機(左)と筆者愛用の首掛け手ぶら扇風機

 効果の程は意見が分かれるのかもしれないが、世界的な共通認識として、一人で居る時以外はできるだけマスクをすることが推奨されている。我が家の家族にはマスクによるアレルギーは無いが、なんと言っても35度を超す猛暑日のマスクは、普通に考えてなかなか厳しいものがある。

 今年の初夏まで使っていた手持ち扇風機をフル高速回転させても風は手持ち扇風機を向けた方向に送られてくるだけ。マスクをしていると、手持ち扇風機の風は、至近距離でマスクを直撃しても、クールダウン効果はほとんど感じないらしい。

 そして、一番暑い首周りを扇風機の送風で冷やすために、手持ちの扇風機を男性が使うシェーバーのように首周りを右へ左へと移動させるのが猛暑日のパターンだった。

 そんな時に家族が偶然見つけたのが、首かけハンズフリーファンの「HOOOP」(フープ)だった。フープと聞けば大昔に流行り、昨今は再びシェイプアップツールとしてリバイバルしたフラフープを思い出すが、ハンズフリーファンフープも形状的にはよく似ている。

家族が買った首かけハンズフリーファンHOOOP(フープ)
同梱品は本体と充電用USBケーブルと取説だけとシンプルだ
本体内リチウムイオン充電池とUSB電源の2電源対応。シリコン製のパイプから空気を吹き出す新方式

 パッケージの中には、本体であるフープと充電用のmicroUSBケーブル、取説の3点が入っている。フープは従来の手持ち扇風機のように、人の顔にファンの回転で作り出した風を直接吹き当てる構造ではない。

 フープは外部の空気を、フープ本体の大きく膨らんだプラ成型部分の正面左側と内面左側に配置された2個のファンの回転力で内部に取り込む。そして連続的に取り込んだ空気をフープのシリコンパイプ内側(首側)に小さく等間隔にカットされた12個のスリットから首を目がけて高速で吹き出す仕組みなのだ。

2個あるうちの外側にある空気の吸入口
もう一つの吸入口は首側に配置されている
フレキシブルなシリコンチューブに開けられた左右で12個のスリットから空気を吹き出して首周りを冷却する

 フープの首周りへの装着は強力なマグネット吸着のネックレスタイプだ。フレキシブルなチューブ部分は細いシリコン素材で首への取り付け外しが極めて簡単だ。一度カチッと取り付けると日常行動では簡単には外れないので安心だ。

左右のシリコンチューブの先に取り付けられたマグネットで首周りに固定する

 2個のファンが収納された大きな空洞部分も柔らかいカーブデザインを採用している。フープを首周りに装着した時にも、大きな本体部分は喉の下辺りに位置し、装着は容易。そして装着時の不安定さや不自然さはミニマムに抑えられている。

 充電は市販のごく一般的なUSB ACアダプターやパソコンのUSB端子でフープ内部のリチウムイオン電池に対して行う。約4時間の充電タイムで100%充電が可能。ファンの回転が弱で約6.5時間、強で2時間の送風使用が可能だ。

約4時間の充電で2時間(強風)~6時間半(弱風)使える

 また自宅内やオフィスなら、直接USBケーブルを使ってUSB ACアダプターからでも、ポケットに収納したUSBモバイルバッテリーからでも駆動可能だ。フープは見栄えを追求するあまり、昨今登場し始めたダイソン風の完全なファンレス扇風機ではない。

 しかし、本体のパッケージングデザインで、回転するファンの存在感を極力抑えて首周りに自然と収まるようなオシャレなソフトデザインが功を奏している。まだまだ残暑の続くコロナ禍時代のマスクのわずらわしさをリリーフしてくれる首かけハンズフリー扇風機のお薦めの一品だ。

新型コロナERAのアウトドア型パーソナル扇風機はハンズフリー型だ
製品名発売元購入価格
首かけハンズフリーファンHOOPドウシシャ3200円