本日の一品

2台1セットのワイヤレススピーカーフォン「eMeet M220」が、オンライン会議にも活躍する!

2台を連携できる「eMeet M220」

 以前、「みんなのケータイ」でワイヤレススピーカーフォン「eMeet M2」を自動文字起こしのために導入したという話を紹介した。M2は一般的にはリモート会議でマイク兼スピーカーとして使うアイテムなのだけれど、これを筆者は「UDトーク」というスマートフォンアプリと組み合わせて、その場で話した内容を自動文字起こしするのに使っていたのだ。

UDトークと組み合わせるとインタビューでリアルタイム文字起こしが効率的にできる

 普段から取材で大いに活躍してくれていたM2。しかしながら、使い続けるなかでうまく機能してくれない場面も出てきた。たとえば話者が多く、マイクからの距離が遠い人がいるときだ。1対1から2対2くらいまでのインタビューなら問題ないけれど、先方が4人、5人なんてときはさすがに声が届きにくく、誤認識の確率が高くなる。

 どうにかうまい方法はないものか、と思っていたところ、それをあっさり解決してくれそうなM2の発展版とでも言うべき新しいモデル「eMeet M220」が登場した。ベース機能はM2とほとんど変わらないものの、M220は2台セットで販売され、しかもその2台を1本のケーブルで接続することでマイク・スピーカーとしての有効範囲を広げられるのだという(Bluetooth接続で2台セットで使いたいときは、いずれか一方だけペアリングしていればOK)。

2台のM220を付属のケーブルで接続することで、マイク・スピーカーとしての有効範囲を広げられる。接続するのは「OUT」端子同士

 ところが、である。その後新型コロナウイルスの影響で対面での取材がめっきり少なくなり、近くの人の声も、遠くの人の声も同じように拾えるというM220のメリットを活かす機会が失われてしまった。せっかく2倍の性能で2倍早く仕事をこなせると思っていただけに残念。ああ、2倍の仕事っぷりを見せられないのは本当に残念だなあ……。

 と思っていたら、外出自粛でオンライン会議、オンライン取材がメインとなり、意外にもここでM220が活躍を見せるようになってきた。元々がリモート会議で利用することを想定した製品だ。1台のM220をPCとBluetoothで接続して、マイク兼スピーカーとして使うフツーの使い方がとにかく便利。バッテリー駆動なので設置場所を自由に決められるし、声の周波数に合わせた設計なので相手の声も聞きやすい。自分ではわからないが、きっと相手に届く自分の声もいい感じで再生されているだろう。

オンライン会議でM220を単独利用。フツーに使い勝手がよい

 デスクに座ってオンライン会議に参加する形だと1台で十分にまかなえるが、2台のM220をケーブル接続してセットで使うと、部屋のなかをあちこち動いたりしながらオンライン会議するようなときでも常にしっかり声を拾ってくれる。もしかするとM220はオンラインセミナーなんかにも最適なのかもしれない。

部屋の中を動き回って何かを説明するようなときは、2台をケーブル接続して使えば声の“死角”が少なくなる。この写真程度の狭い部屋だと1台でも十分だが……

 でもってオンライン取材でも、1台をPCと接続して通常のマイク兼スピーカーとして使い、もう1台をUDトークを起動したスマートフォンと接続するという2台同時並行利用のスタイルで、リアルタイムに文字起こしできる。生声を収録するのとは違って、変換精度がやや落ちるところはあるけれど、対面取材のときとほとんど変わらない形でインタビューできるのはM220さまさまだ。

1台をマイク・スピーカー用に、もう1台を文字起こし用にするのもアリ

 2台分ということで当然ながら値段はお高めに設定されているけれど、M2を2台購入するよりは安価で、連携機能があることも考えるとかなりおトク。「自分は1台あれば十分」と思っている人でも、たとえば1対1のオンライン会議が多いようであれば、相手に1台渡しておけば互いに安定した音声でやりとりできるというメリットもある。この2台セット、現在のようなオンライン中心の仕事環境でも、なかなかに応用しがいのあるアイテムかもしれない。

製品名発売元販売価格
eMeet M220eMeet3万7999円