本日の一品
テレビ音声も遅延なし、apt-X LL対応のBluetooth 5.0トランスミッター
2020年3月24日 06:00
Bluetooth非対応のオーディオ機器に接続し、Bluetoothスピーカーやイヤホンからの音声出力を可能にしてくれるのが、Bluetoothトランスミッターだ。これをテレビに接続すれば、テレビのスピーカーから大きな音を鳴らさなくても、手元のBluetoothスピーカーもしくはイヤホンでテレビの音声を聞けるようになる。
筆者宅は以前からこの仕組みを使って、テレビから離れた食卓上でスピーカーの音を出せるようにしていたのだが、どうしても気になるのが、Bluetoothにつきものの音声の遅延だ。利用するコーデックによっては、テレビの画面の中の動きよりも、音声がワンテンポ遅れてしまう。
最近まで使っていたのはapt-Xという、遅延が少ないコーデックを使ったトランスミッターで、かなり遅延はマシな部類だったのだが、それでもトーク番組など、口の動きと音声とが一致していないと違和感のある番組では、どうしても気持ち悪さを感じることがあった。
今回紹介するBluetooth 5.0対応のトランスミッター「BT-B20」は、apt-X LL(Low Latency)というコーデックを採用しており、同コーデックに対応したBluetoothスピーカーと組み合わせると、テレビの音声でもまったくといっていいほど遅延を感じない。それ以前の製品からapt-Xに交換した時もかなり快適に思えたものだが、今回はさすがに別次元という印象だ。
この製品、筆者はもっぱらテレビ音声の出力にしか使っていないが、入力にも対応しており、汎用性は非常に高い。またこの手の製品にしてはペアリングの成功率も高く、スピーカーを至近距離まで近づけなくとも、2~3m離れた状態のまま問題なくペアリングが行えた。一旦ペアリングが完了したあとも、音声が切断されるトラブルにも見舞われず、快適に常用できている。
こうした操作性が目で見えないタイプの製品は、いかんせん口コミ頼りになりがちなのだが、これまで同じ使い方で3つほど製品を使い比べた筆者に言わせると、信頼性は非常に高い。国内メーカーがサポートする安心感もメリットのひとつだろう。
なお、これは筆者が従来使っていた製品にも言えるのだが、常時電源をつないだ状態ではなく、バッテリー駆動を前提とした設計になっている。実際にはUSB給電で使えてしまうのだが、本来意図していない使い方であることは事実で、個人的には常時給電を前提とした設計の製品が登場するのも期待したいところだ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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BT-B20 | Agedate | 3980円 |