本日の一品
単行本と同等の厚み、モバイルバッテリーそっくりの薄型USB PDアダプタ
2019年12月3日 06:00
USB PDに対応した急速充電器は、最近ではさまざまな種類の製品が登場し、小型化もより進んでいる。また複数のポートを搭載した製品も当たり前となりつつあり、1ポートだけを搭載した製品は、何らかの特徴がなければ生き残ることは難しい状況だ。
こうした中、本体の薄さという点で群を抜くのが、今回紹介するRAVPowerの「RP-PC104」だ。発売が1年以上前と、決して新しい製品ではないのだが、GaN(窒化ガリウム)の採用によって小型化および発熱の少なさを実現しており、昨今の新製品に引けを取らない。
一般的に「小型のアダプタ」といえば、体積を指すことが多く、幅、厚み、奥行き、どれかが突出して薄い製品は少ない。本製品は、面積こそそこそこあるものの、プラグを折りたたんだ時の厚みはコミックの単行本程度しかない。
それゆえ外出先で持ち歩く際に、バッグの中でかさばらないのが大きな利点だ。サイコロ型のアダプタだと、バッグの中に入れる場所を確保するだけで四苦八苦するが、本製品はスマホやモバイルバッテリーと同じ感覚で、バッグのポケットにもスッと入る。
また、最大出力は45Wということで、スマホやタブレットはもちろん、多くのノートPCにも対応する。いまやiPhoneにもUSB PD対応の充電器が添付される時代だが、あちらは最大出力が18Wと少なく、ノートPCなどの充電には使えない。その点、本製品ならば容量からして余裕がある。ポートは1つしかないが、これならば十分に意味があるだろう。
そんな本製品の弱点は、底面のプラグが本体の中央寄りにあり、コンセントや電源タップに挿した時に、高い確率で隣の口に干渉することだ。設計段階でもう少し何とかならなかったのかという気もするが、プラグを底面に収納するのであれば、おそらくこれ以外の配置は考えにくい。この点だけは注意したほうがよいだろう。
なおこの製品、これまでAmazonの売価が激しく乱高下しており、一時期は7千円オーバー、その後5~6千円台を行ったり来たりを繰り返している。同じくGaNを採用した薄型モデルが他社から登場したためか、本稿執筆時点では4千円以下と直近の最安値となっているが、ここまで極端な値動きをする製品もなかなかないので、うっかり高値の時に飛びつかないように気をつけて欲しい。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
RP-PC104 | RAVPower | 3999円 |