本日の一品
USBメモリー&クラウド対応! スキャン機能充実の安価な複合機。年賀状準備にも
2019年12月4日 06:00
自宅で使っていた業務用兼私用のモノクロレーザー複合機のトナーが切れ、機能面でも古くさくなってきた。そろそろ年賀状のことを考える時期ということもあり、新調するのはこのタイミングだろう! ということで、インクジェット複合機の「DCP-J982N」をゲットしたのである。
仕事とプライベートでは、プリンターとスキャナーが合体した複合機に求めるものは少し異なる。どちらのニーズも都合よく満たしてくれる機種は多くない。毎日のように頻繁に使うものでもないから、出費を抑えて安価な機種を……となるとなおさら選択肢は少なくなる。
ただ、仕事でもプライベートでも、筆者がよく使うのはどちらかというとスキャナー。なので、そのあたりで必要十分な機能をもっていて、かつそこそこ安価なもの、という条件で探すことにした。で、そうすると必然的にブラザーの「DCP-J982N」に絞られることに。
家庭向けの機種は安価なものが多いとはいえ、業務用途となると当然ながら大事なポイントが抜けていることがある。たとえばADF(自動原稿送り装置)を省いていたりするのがよくあるパターン。
紙資料を連続的にコピーやスキャンすることが多い業務で、ADFがないのはわりと致命的だ。モノによっては印刷用紙をストックしておく給紙トレイ自体が省かれているものもある。その分コンパクトだったりするけれど。
DCP-J982Nは、ブラザーのインクジェット複合機としてはエントリーモデルながらADFを搭載していて、給紙トレイも最大100枚分と少なめだがきっちり装備している。手差しトレイもあるから年賀ハガキのように特定の時期しか使わない用紙にもスムーズに対応可能だ。
ただし、ADFは片面スキャンのみの対応なので、両面コピー/スキャンをしようとするとADFが使えず、1枚1枚手作業で原稿台に置かなければならないのは弱点ではある。家庭向けのエントリーモデルなのでここは仕方のないところか。
でも、個人的に重視しているスキャナー機能が充実しているのが何よりもありがたい。特にスキャンした画像のUSBメモリーへの保存に対応しているのが便利。業務でも手っ取り早く資料をデータ化して誰かにサッと渡したいときは欲しい機能だし、プライベート用途でもこれが意外に活躍するのだ。
たとえば筆者の子どもが通っている保育園では、普段の子供たちの様子を園のスタッフが写真撮影している。それらはWeb経由で閲覧でき、欲しいものがあったらプリント済みのものを購入する形になる。アルバムにまとめてもいいが、やっぱりデジタルデータで残しておくと安心だ。
だからといって、その写真をパソコンから、いちいち複合機のドライバーソフトやらレタッチソフトやらを操作して取り込むのは面倒くさいし、筆者以外の家族(妻)にとってもハードルが高い。しかしUSBメモリーに直接保存できると、DCP-J982Nのタッチパネルで2、3回タップすればいいだけなので、ものすごく簡単で手間がかからないのだ。
さらに、エントリーモデルとはいえ今どきの製品らしくクラウドストレージにも対応している。「Dropbox」「Evernote」「Google ドライブ」「OneNote」「OneDrive」「Box」という仕事でもプライベートでもよく使われる代表的なサービスを網羅していて、スキャンしたデータをそれらクラウド上に直接保存可能だ。
いったんブラザー独自のクラウドを経由して連携するようなイメージなので、設定は少し必要になるけれど、一度設定してしまえば後はUSBメモリーへの取り込みと同じような感じで、サクッとスキャンしてクラウドにどんどんアップロードしていける。
エントリーモデルでUSBメモリーへの取り込みとクラウドストレージ(6種)に対応している製品は、実はブラザー以外にない。業務用ではないので、ランニングコストなどで妥協しなければならないところはあるかもしれないが、スキャナー重視でリーズナブルな複合機を探している人には、DCP-J982Nはかなりおすすめだ。
ちなみに実勢価格は1万5000円前後。これだけでもそこそこリーズナブルなのに、2020年1月までキャッシュバックキャンペーン(Visaギフトカードで2000円分)を実施しているので、実質1万3000円くらいで入手できる。来年の年賀状用にプリンターを新しくしたいと思っている人もぜひチェックしてみてほしい。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
DCP-J982N-W | ブラザー工業 | 1万5000円 |