本日の一品

300円を切るリーズナブルさ、ディスプレイ上に小物の設置場所を作れるトレイ

 PCのディスプレイの上部に小物などを置けるようにするトレイは、ディスプレイがCRTから液晶に移り変わった00年代以降、国内外の複数のメーカーが取り扱う人気製品となっている。

 これを使えば、スピーカーや卓上カレンダー、USB扇風機など、デスク上で場所を取るアイテムをディスプレイ上に逃がすことができ、デスクを広く使えるようになる。このほかフィギュアやペットボトルキャップの陳列にももってこいだ。

商品外観。Amazonを見ると同一形状の製品が多数販売されており、OEM前提のアイテムのようだ

 筆者も以前からひとつ利用していたのだが、今回スマートスピーカーを設置する目的で、新たに1台を調達することにした。最終的に決めたのは、Amazonで300円以下という破格の安さで売られている製品だ。「Besthomelife」というブランド名が記されているが、同一形状の品が他社からも発売されており、OEM向けの品とみられる。

 さて、これら製品に共通するのが、ディスプレイにトレイの先端を引っ掛け、後部のアームの角度を調整してトレイが平らになるよう調整するという構造だ。ポイントとなるのは、左右2本のアームが別々に可動すること。これにより、ディスプレイの背面に段差や突起があっても、平らな状態をしっかりと維持できる。

後方から見たところ。アームは左右が独立可動し、側面のつまみで締め付けて固定する
折りたたんだ状態。手前の緩くカーブした部分をディスプレイの縁にひっかける仕組み

 一方で、製品ごとに差が大きいのが耐荷重だ。今回購入した製品の耐荷重はたった100gで、約300gのスマートスピーカーを乗せると、完全にキャパオーバーだ。ただしこれについては、壊れやすいモノを乗せてほしくないというメーカー側の用心深さがあっての数値であり、トレイ自体の強度は十分にあることは差し引く必要がある。

Echo Dot(300g)を乗せた状態。耐荷重は100gなのでオーバーしているが、高さがないため安定性という意味では問題はない

 市販されている同等品の中には500g程度の耐荷重をうたう製品もあるので、心配な人はそちらを購入することをすすめるが、極端に背が高く不安定な品を載せるのでなければ、筆者のような使い方をしても問題ないだろう。このあたりは自己責任ということになるが、結果的には300円弱の出費で、目的を十分に達成することができた。

 なおこうしたトレイは、目線よりも上の位置に設置することになるため、メモや付箋などの文房具を置いてしまうと、座った位置から見えなくなってしまう。またスマートスピーカーでも、上部のLEDは視認できない。こうした特性は、使い方のコツとして知っておいたほうがよさそうだ。

こちらはGoogle Home Miniを乗せた状態を背後から見たところ。アームが左右別々に稼働するのでディスプレイ背面に段差があっても対応できる
製品名販売元実売価格
BesthomelifeスクリーンシェルフBesthomelife278円