本日の一品

スマートウォッチよりスポーツウォッチ「Polar Ignite」がいい!

30m防水の「Polar Ignite」は夏休みの海水浴でも活躍してくれた

 今腕時計を買うなら、やっぱりスマートウォッチだろう。ということで、じっくり時間をかけていろいろ探してきたのだが、悩むポイントが多すぎて気軽にポチることができないでいた。Androidスマートフォンをメインに使う筆者としては、Wear OS搭載機をベースに考えたくなるが、電池がもたない、わりとデカい、高額で手が届かない、世代交代が早い、などなど、簡単に妥協できそうにない部分が目についてしまう。

 しかしよく考えてみれば、時刻の確認とアクティビティの監視・管理がメイン用途なので、スマートフォンとの連携機能がてんこ盛りなスマートウォッチじゃなくてもいいのでは? なんて思い始めた。それよりも、アクティビティ管理に機能が絞られたスマートウォッチならぬスポーツウォッチの方がいいのではないか、と今さらながら思った次第。そうすれば電池や大きさや値段の問題もあっさりクリアできるのだ。

Polar Ignite
イエローのシリコンバンドがカジュアルでいい感じ

 そういう意味で、「Polar Ignite」はまさしく筆者の好みのどまんなかを突いてきたスポーツウォッチだった。24時間装着していても、バッテリーはだいたい1週間近くはもちそうなロングライフだし、筐体サイズも通常の男性用腕時計として見ても標準的で、腕時計を目立たせたくない筆者としてはありがたい。価格も公式オンラインストアで約3万円と手頃だ。

背面には心拍センサーなど

 スポーツにフォーカスしたウォッチなので、たとえばスマートフォンの通知を画面に表示はできるが、そこから電話を発信したり、SMSを返信したり、といったことは不可。代わりに、搭載しているセンサーで心拍数を常に計測し、歩数、歩行距離、消費カロリーほか、日々のアクティビティを監視して表示する。眠っている間も睡眠の質を分析してくれるので、できるだけ装着したまま布団に入っている。取り外すのはお風呂に入るときくらいだろうか。

 もちろん、ランニング、ウォーキング、サイクリング、スイミングなどのトレーニング内容も記録して解析できる。普段から使っているトレーニングアプリ・サービス「Strava」へのデータ連携にも対応しているので、トレーニング終了後すぐに自動でデータをStravaに連携してくれる。

日々のアクティビティ、心拍データの概要が見られる
ランニングを記録。1kmごとのラップタイムも自動でしっかり残してくれる

 タッチパネルの画面を操作してちょっとしたデータをいつでも見ることができるが、やはりスマートフォンの専用アプリ「Polar Flow」とも連携しておきたい。アクティビティデータがきれいなグラフと数値で表示され、克明にデータ化された毎日の生活状況を振り返ったり、「もっと運動しないと……」と後悔したりできる。

1週間のアクティビティをグラフ表示
もちろん数値でもわかる
1カ月間単位でアクティビティを表示
睡眠の質もチェックできる

 充実したアクティビティ監視の機能もうれしいけれど、なにげにうれしいのが、いろんな意味で「でしゃばらない」ことだ。スマートウォッチでは(設定で変えられるところもあるとはいえ)、スマートフォンに通知があったらウォッチの方にもガンガン通知していくスタイル。ちょっとうっとうしい。一方、Polar Igniteの場合はせいぜい「(しばらく動いてないから)運動しませんか」みたいなサジェストがまれに現れる程度。

 また、操作ボタンが左下1箇所のみで誤操作しにくいのもいい。これまでいくつかスマートウォッチを触ってきたが、右側に出っ張りの大きいボタンがあって、手首を曲げるとボタンが勝手に押され、勝手に何らかの機能が働いてしまう、みたいなトラブルが多発していた。スマートウォッチと違って、スポーツウォッチであるPolar Igniteは、あまり自己主張してこないのが筆者にちょうど合っているような気がしている。

シンプルで誤動作しにくいワンボタンのデザインがお気に入り
製品名発売元販売価格
Polar Igniteポラール3万24円
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