本日の一品
静粛認定を取得してカチカチもゴリゴリもしないマウス
2019年7月18日 06:00
外で作業するときに静かに作業したいという需要はある。筆者のふだんの作業場所はまわりに迷惑をかけない環境なので、あまり静かではないキーボードを使っているが、外で作業をするとなると話は別だ。
BGMや他におしゃべりしている客のいるカフェならともかく、コワーキングスペースのなかには静かなところもあるので、静かに作業できるのに越したことはない。そのため、キーボードやマウスは外部作業用にいくつか静かなものを取り揃えているが、新製品が出たということでまた買ってしまった。
買ったのは「ロジクール Pebble M350」で、プレスリリースには「マウスとしては世界で初めて国際的なノイズ低減技術の認定Quiet Markを取得して……」と記載があり、どれだけのものか気になってしまったのだ。
そして、静かにするとどうしてもクリックした際の感触が悪くなってないか気になってしまう。マウスのカチカチとクリック感は自分に対してのしっかり押したというフィードバック。それがあいまいだと使いにくくなってしまう。
その問題点を確かめるべく、発売された直後にお店へ足を運んでその感触を確かめてみた。実際に手にしてみたところクリック感は問題なし。クリック感だけ気にしていると忘れがちなホイールの操作時の音が抑えられている点が気に入った。
ホイールは、取り付けや回転部がしっかりしてないと回す際にカチャカチャ音がしたり、ホイールのクリックがゴリゴリ響いてくる。薄型のマウスの場合はホイールの直径が小さくて回しにくいというのもあるが、Pebble M350は違う。
ホイールは左右に幅があるため、指へのひっかかりが表面のゴムの柔らかさだけで十分にひっかかるようになっている。しかも、回転部分がしっかりしており、回す際に余計な音がグラつきがない。もちろん、ホイールクリックをしようと思えば押し込めるが、回しているときについ押してしまうことのない適度な硬さなところと、指のひっかかりが良いためにホイールを回転させるために指を押し付ける必要がない。
ホイールについて長めに語ってしまったが、このホイールの感触はほかにないものと感じている。全体の形状は手前側が盛り上がってないフラットデザインのため、握りにくいという点は気になっているが、この点についてはコンパクトに収納できることとトレードオフのため、理解するしかない。カバンの収納の際、丸っこいマウスではどうしてもカバンが膨らんでしまいがちだが、Pebble M350ではそういうことが少ない。
実際に静かな場所で使ってみると、左右ボタンのクリックに関しては前にロジクールで静音性を強調した製品と変わらない。全く音がしないわけでなく、強く押せば相応のクリック音はするので、期待しすぎないほうがよく、それよりもスクロールの回しやすさと静かさに注目したほうがよいだろう。
Pebble M350は、価格帯的にもやや上級製品であるが、操作性の良さのほかにも、上面パネルの固定にも上級製品らしさがある。通常ならプラスチックパーツを爪ではめ込んでいるものだが、マグネットで本体に接触させている。隙間から軽くこじればすぐに上面パネルが外れるほか、外すために力が不要だ。そういったところからも上級製品であることを実感する。
そして、パソコンなどとの接続方法だが、USBドングルをパソコン側に付けてマウス操作する方法のほかにBluetooth接続もできる。今後はiPadが新OSでマウス対応が予告されているように、モバイルマウスに注目が集まることも予想される。そのときのためにも、Pebble M350は気にしておきたいマウスのひとつになると思う。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
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ロジクール Pebble M350 | ロジクール | 3380円 |