本日の一品

乾電池か、それともUSBか。手持ちでも卓上でも使えるUSB扇風機

 毎年この時期、各社から新しいモデルがリリースされるのが恒例となっているUSB扇風機だが、今年のトレンドは片手で持って使う、ハンディタイプとでも言うべき製品だ。スティック型のボディの先端にファンがついたこのタイプ、量販店の店頭を見ても、従来の主役だった卓上タイプを隅へと追いやり、かなりの割合を占めている。

 もっとも、ハンディタイプはバッテリーまたは電池を内蔵するため、大型のスマホと変わらない重量がある。これだけの重さを顔と同じ高さまで持ち上げて長時間支え続けるのは少々難しく、卓上に設置してハンズフリーでも利用できるギミックを備えていることが、製品を選ぶ際のひとつのポイントとなる。

パッケージ。手持ち×卓上の2WAYとある。たしかにその通りなのだが、電源はやや制限がある
本体。手持ちタイプだが電池式ゆえボディはそこそこ横幅がある

 そんなハンディタイプと卓上タイプの両方の長所を兼ね備えたのが、今回紹介するミヨシの「USF-14」だ。これは外見こそハンディタイプなのだが、ボディを折り曲げることで、卓上タイプとしても使える製品だ。

 卓上の状態では、角度の上下調整に対応するほか、手に持つ部分を完全に折り返して、コンパクトに設置することもできる。オプションのスタンドを利用することで卓上利用を実現するタイプと異なり、単体で自立できるので、外出先に持ち歩いて使う場合も荷物を増やさずに済む。

ボディを折り曲げることで据え置きでの利用に対応する
横から見たところ。角度は自由に変えられる。操作ボタンが底に来るので風量調節などはやや面倒だ
完全に折りたたんでしまうことも可能
横から見たところ。操作ボタンは背面に来るので違和感はない

 もっともこの製品、筆者が当初想定していた使い方は残念ながらできなかった。筆者が考えていたのは、普段は手持ちで使い、そうでない時はUSBケーブルをつないで充電しつつ卓上で使うというものだったが、本製品は乾電池駆動ゆえ、USB充電には対応しない。取扱説明書にも、USBケーブルを接続して使う場合には電池を、電池駆動の場合はUSBケーブルを、それぞれ取り外すように記されている。

 現実的に考えて、手に持って使う時と卓上で使う時とで、ケーブルを抜き差しするだけならまだしも、電池を入れたり抜いたりするのは、手間を考慮してもあり得ない。電池をeneloopにすれば本体に入れたまま充電しながら使えるのでは? と思い試してみたが、残念ながらNGだった。そもそもバッテリー残量を示すLEDもないので、仮に充電できても使い勝手はよくないだろう。

単三電池×3本で駆動する。eneloopでも動作するが本体に入れたままUSBでの充電はできない
同梱品。本体のほかUSBケーブル、さらにストラップが付属する

 結果的に筆者は手持ちでも卓上でも、常時ケーブルをつないだまま使用している。思っていた使い方とは違うのだが、筆者の場合、外出先に持ち出したり、自分の席から離れた場所で使うことはないので、これはこれでありだろう。メーカー推奨ではないが、試した限りeneloopでの駆動は可能なようなので、外出先や別の部屋に持ち歩く人は、卓上も含めて常時eneloopで使い、充電は別途行うほうが、フィットする可能性が高そうだ。

操作は本体正面のボタンで行う。LOW(弱)→HIGH(強)→OFFとループする
風量はかなり強いが、ファンの厚みはそれほどない
製品名発売元実売価格
USF-14ミヨシ1580円