本日の一品

実売399円でもちゃんと使えるワイヤレスチャージャー

 最近はワイヤレス充電器もすっかり一般的になり、コンビニの店頭で並んでいる例も多くなってきた。価格も下落の一途をたどっており、1000円を切る製品もちらほらと見かけるようになってきている。

 そんななか、今年(2019年)の頭にドン・キホーテで399円で売られているのを発見して購入したのが、今回紹介する「置くだけ充電スマホワイヤレスチャージャー(IB-001)」なる製品だ。後から分かったのだが、ネットでは同一形状の製品が複数のメーカーから発売されており、OEMでさまざまなメーカーに供給されている品のようだ。

パッケージ。Qiのロゴマークはなく、認証は取得していないとみられる。消費電力は5W
今回はドン・キホーテで399円で販売されていたが、これはおそらくスポット価格で、ネットでは1000円前後で売られているケースが多いようだ
同梱品一覧。日本語の取扱説明書も付属する

 同梱されているのは、充電器本体のほか、USBケーブル、さらに日本語の取扱説明書の3点。パッケージもきちんと日本語で書かれているが、よく見るとワイヤレス充電の規格である「Qi」のロゴマークがない。つまりQiの正式認証を取得した製品ではなく、同一の規格によって作られた互換製品ということになる。

 Qiはあくまでも規格に則っているかテストを行っているだけで、取得しなければ販売が不可能という類のものではないので、特にこれが違法というわけではない。製品の価格が安い理由はおそらくこれで、このあたり神経質な人は利用を控えたほうがよいだろう。

充電器本体。価格の割には高級感がある
コネクタはmicroUSB
底面。ゴム足にはフィルムが貼られており、利用時にははがす必要がある

 さて、本体は充電用のコイルが収められている円形のパーツを、クリアなアクリル樹脂で囲む構造で、見た目のチープさはない。むしろ高級感がある部類だろう。上にワイヤレス充電対応のスマホなどを乗せ、きちんと充電が開始されればLEDが青色に、待機中は赤色に点灯する仕組みだ。

充電中はLEDが青色に点灯する。かなり派手だ
うまく充電が行われていない場合はLEDが点灯しない。待機中は赤色に点灯する

 使ってみて分かったのは、LEDの輝度が高すぎることだ。充電がきちんと行われているか否かを見分けるには最適なのだが、いかんせん暗い部屋ではまぶしすぎる上、ゆるやかに点灯と消灯を繰り返す仕様もちょっときつい。結果的に筆者はベッドサイドで使うのをあきらめ、デスク上でAirPodsを充電する用途に落ち着いた。用途を選ぶ仕様と言えるだろう。

AirPodsはサイズ的にもぴったりだ
暗い場所だとかなり目立つ。ゆるやかに明滅が変化するため、ベッドサイドでの利用はやや厳しい。

 今回筆者は399円という破格値で購入したわけで、どのぐらいまでの価格を許容できるかは難しいところだが、上記の特徴に加えて、最大出力が5Wということで急速充電に対応できない点さえ許容できれば、2台目3台目のワイヤレス充電器としては十分にありだ。ベッドサイド以外の場所でもワイヤレス充電の恩恵を受けたいという人に、おすすめできる製品だ。

製品名販売元購入価格
置くだけ充電スマホワイヤレスチャージャー(IB-001)インターベース399円