本日の一品

SDカードしか使わない! という人に、ソニー製USB 3.1カードリーダー

 デジタルカメラに使われている記憶媒体にはSDカードのほかに、メモリースティック、コンパクトフラッシュ、xDピクチャーカードと、さまざまなタイプがある。これらすべてに1個で対応できるカードリーダーを見かけることも多いだろう。マルチに使えるカードリーダーは、どんなメディアでもどんと来い状態になれる心強さと便利さがあるわけだけれども、実際そんなにあらゆるメディアを使う機会ってあるのだろうか……と思うのだ。少なくとも筆者はない。

 SDカード対応のデジカメしか使っていない筆者としては、せいぜい通常サイズのSDカードとスマートフォンによく使われるmicroSDカードの2種類に対応していれば十分。microSDカードもアダプターを使えば通常サイズのSDカードにして読み書きできるわけだから、結局のところSDカード1種類だけ読み書きできるリーダーがあればそれでいいのだ。

 そんなわけで、特にデスクトップPCで使いやすい高速なSDカードリーダーを探していて見つけたのが、このソニー製のSDカードリーダー「MRW-S1」だ。microSDカード用のスロットも用意されていないし、ソニーにしては珍しく(?)メモリースティックにも対応しない。まさしく通常サイズのSDカードのためだけの男気あふれる一品なのである。

ソニーの「SDメモリーカードリーダライター MRW-S1」
対応するのは通常サイズのSDカードのみ

 端子はUSB Type-Aなので、通常はType-AポートのあるノートPCやデスクトップPCと組み合わせて使うことになるだろう。SDカード一本に絞っていることもあってコンパクトだし、端子保護用のキャップが付いているので、持ち運ぶときの安心感もある。が、キャップはストラップホールなどがなく、外すと紛失しやすい気がするので、製品として持ち運びに向いているかと言われると微妙なところだ。

 そういうこともあって、筆者はデスクトップPC専用として、付けっぱなし状態で活用することを考えて購入した。コンパクトで邪魔になりにくそうなのもポイントだが、なんといっても理論転送速度が最大5GbpsのUSB 3.1 Gen 1対応で、インターフェースとしては同312MB/sのUHS-IIに対応しているのが一番の選択理由である。

端子を保護するキャップも付いているが、ストラップを通すような穴があったりするわけではないので、なくしやすそう
デスクトップPCのUSBポートに装着したまま、SDカードだけを抜き差しして使っている

 1枚当たり数十MBのサイズがあるRAW写真を加工するために、何十枚、何百枚とSDカードから読み込むことが頻繁にあるので、できるだけ高速なSDカードリーダーは必須。ノートPC(MacBook Pro)用に使っているUSB Type-C(こちらもUSB 3.1 Gen 1対応)のSDカードリーダーとベンチマークをとって比べてみたところ、最も重要なシーケンシャルリードはなかなかに高速だった。SDカードオンリーのわりに値段はそこそこするが、ソニー製ということで信頼性が高そうなのもグッドだ。

いつもMacBook Proで使っているType-CのSDカードリーダーと比較。SDカード自体はUHSスピードクラスが3、リード最大95MB/sの仕様
MRW-S1の結果。シーケンシャルリードは98MB/sとなり、SDカードのスペック以上の性能を引き出した
Type-Cカードリーダーの結果(USB 3.1 Gen 2ポートに接続)。こちらはランダムリードがわずかに高速のようだ
製品名販売元価格
SDメモリーカードリーダライター MRW-S1ソニー2873円