本日の一品
オフィスでのゆるい笑いを誘う“チューブ風”スティック消しゴム
2019年4月8日 09:30
文具界にスティック型消しゴムが登場してどのくらいの時間が経ったかよく知らないが、消しゴムも鉛筆と同じく人が指先で持って細かな作業に使うものだ。そして昔から、シャープペンシルの芯先と反対側には、小さな円筒形の消しゴムが付いていたのだから、スティック型消しゴムの着想は極めて自然発生的なものだったと想像できる。
昨今では、そのゴムの形状やサイズ、材料、消しゴムのメカニカルな押し出し方も多種多様だ。もはや従来の製品機能的な差別化はなかなか難しくなってきていると言えるだろう。
文房具の世界も御多分に漏れず、そういう時代の巡りあわせに達すると、必ず登場してくるのが、ガジェット系製品アプローチだ。ガジェット系製品アプローチをもう少しベタな言葉で言うなら“ウケ狙い”だ。今回ご紹介する「チューブ型消しゴム」もその一つだろう。
筆者が購入したのは数種類あるラインナップの中の2つ。一つはチューブ風スティック消しゴムの“練乳風”消しゴムと“加工わさび風”消しゴムだ。他のジョークモノもそこそこのインパクトのある雰囲気だったが、店頭で最初に筆者の目に飛び込んできたのはこの2つだった。
実際のチューブ練乳やチューブ練りわさびに比べると3分の1サイズだ。たまたま筆者宅にあったスティック消しゴムの多くは断面が四角いモノが多かったが、チューブ型消しゴムは断面が円形のリップクリームやスティック糊に近いタイプだった。筆者はマーカーとしてSTABILOのNEONを愛用しているので、今回のチューブ型消しゴムはイメージ的にピッタリだ。
さてジョーク面での評価はおおむね良好だが、実際の消しゴムとしての使い勝手はどうだろうか? 今回のチューブ型消しゴムの直径サイズが11mm近くあるので、細かな消去作業は、真新しいエッジ部分を使ってもそれほど細かく消せるタイプではないが、一般的な事務作業には十分だろう。
なにより、文字を消すために紙の表面を擦った後は、消しカスからわさび風、練乳風の香りがなんとなく感じられるのがなかなか素晴らしい。おバカついでに、たまたま引き出しにあった航空会社のアメニティの一つのリップクリームがサイズ的にぴったりだったので、キャップを取り外して、チューブ型消しゴムのチューブ練りわさびやチューブ練乳のキャップと交換してみた。
ところがなんと想像以上のピッタリ感だった。これから国内外の旅行や出張の際には、練乳チューブ風のリップクリームとフエキ糊風のハンドクリームの両方を持って行こう。そしてしばらくは想定外のチューブに入った歯磨き粉を探すことにしよう。
製品名 | 発売元 | 価格 |
---|---|---|
チューブ型消しゴム | サカモト | 200円 |